PetaPixelで、昨日発表された「SIGMA BF」に関するシグマ山木和人社長のコメントが紹介されています。
The Sigma BF Stands for 'Beautiful Foolishness'
- SIGMA BFはフィルムの時代からのカメラデザインのトレンドに逆らうもので、完全に再設計されたユーザーインターフェイスで、3 つのボタン、ダイヤル、シャッターボタンのみで操作する。同社によれば、これは7時間かけて1つのアルミニウムの塊から削り出した世界初の真のユニボディ設計のカメラだということだ。
このカメラの名称は、山木氏とシグマ社がこの新しいカメラをどう見ているか、そして他の人たちにどう見てもらいたいかを示しているようだ。
山木氏は「BFは美しい愚かさの略だ」「これは日本の研究者、岡倉天心が執筆した『茶の本』という古い本から引用したフレーズだ。天心は茶道を通じて日本文化の精神を伝えようとした」「この本の中で彼は一杯のお茶を飲みながらその時間と美しい愚かさを楽しもうと言っている。だから、このカメラは日常使うためのものだ。日常生活は喜びと心地よいリラックスした時間で満ちており、彼はそれを美しい愚かさと呼んでいる」
山木氏は、不要で過度に複雑な古い設計要素に縛られることなく、できるだけ簡単に使用できるようにカメラを設計したと述べており、「このカメラが時代を超えた価値を持つことを願っている」と彼は付け加えている。
SIGMA BFの名前の由来から、SIGMA BFは心地よいリラックスした日常の撮影の時間を楽しむカメラというコンセプトで作られたカメラのようですね。他にはない美しいユニティボディとシンプルな操作性が今後どのように評価されるのか、注目したいところです。
f2er
「茶の本」は、原典は英語なので読むのが大変ですが、最近では2020年に日本語翻訳版が発刊されているので、興味がある人は日本語でも読めます。
BFですが、オートで撮影される方には、シンプルの極みのフルサイズ・ボディかと思います。すでに削り出しボディ部品は、ある程度ため込んでいるのでしょうけど、欲しい人には供給ペースがどうなるのかが心配ですね。
個人的にはマニュアル撮影が主なので、(このボディのコンセプトから外れますが)ボディにシャッター速度とISO感度の独立したダイアルがあるタイプのものが欲しかった。UIの基本ルールである「モードを切り替えなし」で必要な操作ができるものを求めてしまうので。
小助
このカメラを前にして「あれが無い、これが出来ない」なんて考えること自体が野暮なんでしょうね。
堅苦しいことは抜きにして、ただ写真撮影を楽しむ。
それだけ。
単焦点レンズひとつだけつけて旅行や散歩に出かけたい。
そんなカメラですね。
Yoshi
ついついスティーブ・ジョブズの有名なスピーチ「Stay Foolish」を思い出しました。そういえばジョブズも日本文化(禅道)に影響を受けていましたね。
昨日のBFの発表直後から、まるでアップルのようなプロダクトだという意見を多く拝見しましたが、やはり思想的にも通ずる面があるのかなと。
日本人として、というか私は会津人でもあるので、こういうプロダクトを生み出すMade in Aizuのシグマを誇りに思います。
ただ、個人的には今まで製品に使用していたフォント(DIN系)が大好きだったので、リブランディングだけはちょっとだけ寂しい想いもあります…
新しいフォント(Optimaっぽい感じ?)も嫌いではないのですが。
ミック兄さん
電子ダイアルの数と位置は人によって変わりますよね。
SIGMA SD15を使っていた時、電子ダイアルはシャッターまわりの一つだけだったので
マニュアルしか使わない自分は背面ダイアルついたらなぁ~って思っていました。
でもサブモニターがよく考えられていたのでシャッターと絞りの切り替えは楽でしたわ。
BFもサブモニター有るし新しいダイアルはどのくらい便利なのか早く見てみたいですね。
totome
Bayer Full-frame とのイニシャル合わせでは?
Foveon Full-frame ができた暁には FF に。
SoA
美を最優先するカメラがあってもいいというSigmaからのメッセージでしょうか。Sigma製カメラはQuattro以降、どれも尖ったデザインが美しいですね。Lマウント勢は個性派揃いで良いなと感じます。
春夏秋冬
何かを語りかけてくれるカメラ、そう思える写真機なら欲しくなります。
シグマが筋を通しているなら、私は支持します。
HiT
デザインはレンズ込みで考えるものなので、この機種の評価は何とも言えないところはありますが、ハマる人にはハマりそうです。数は作れないでしょうから品薄は間違いないでしょうね。
TIO@MY
SIGMAのこういうこだわった製品の作り方やこだわったバックグラウンドを発表するなんてにくいですね〜。ある意味日本流の海外へのPRのお手本だと感じました!
スペックだけでは測れないこだわり…まるでライカのようですね。
海外のカメラマンは『ライカ以上の製品だ』と言っている人もいて、『日本の文化』等もも感じられるのも良いのかな?
日本国内だけでなく、海外でかなり売れそうですね。素晴らしい。
Lotus
「目指す地平が違う」ってことで。
実用的なLマウントはパナが請け負えば相互補完になるわけなのでとりあえず触って楽しそうなら購入します。
高画素版だったらクロップズームが使たのにってのは野暮ですね。
薄いレンズをとにかく期待してます。
LOmKy
実物を是非とも拝みたいものです。
アルミ削り出しと聞くと、ライカTLが思い起こされますね。
たっつん
茶の本、自分がある機関誌に紹介として書いた事があるので、実に感慨深いですね。
自分が購入した全集は昭和50年代出版ですけど、茶の本の部分は今の日本人に読んで頂きたい書籍であります。
和の精神を根底に作り込んだと言われると、惹かれるものが一目見た時からあったと思うと嬉しくも思いますね。
Leicaがドイツの精神を込めてM型を作り続けるといったブレない姿勢から刺激を受けた部分があるかもと思いつつ、Lマウントの更なる展開に期待を抱かずにはいられません。
普段使いとしては充分な機能を持ちつつ、fpをよりスタイリッシュにする、スマホから次の1台目のデジカメをとなれば候補に上がってくるデザイン性は、性能競争に飽きが来ている人々にも訴求力があると思います。
シュワシュワ
シンプルなフォルムだけでなく、いじる基本パラメータをSS、絞り、ISO、露出補正、カラーに絞り、それを操るための削いだUIとして操作動画を見るだけなら良さそうに思います
機能美がないという意見もありましたが、写真を撮ることとは?を突き詰めた機能美を持っているように自分は見えます
まぁそれも触ってみてレスポンスがいいかなどを確かめないと分かりませんけど、ライカとは違う削ぎ落し方で今のところ好印象です
買うとしたら色はシルバーがいいなぁとは思いつつ、手垢で汚れやすそうなので黒ですかね
mio
カメラに限らず、多くの工業製品が過剰なほどの性能競争となり、消費者の評価もスペック偏重になりがちだと感じています。
もちろんプロユースにおいては失敗がなく短時間でクオリティの高い成果を上げることは非常に大切だと思いますが、趣味層や新たに写真に興味を持つ層にとっては、撮影体験も同じくらい大切な要素だと思います。
私はメカシャッターのフィーリングが良いととても楽しく撮影できます。(場合よっては電子シャッターも使いますが)
SIGMA BFは、実用性よりも体験を重視したプロダクトなのでしょう。
そしてその美しいデザインは持っているだけで嬉しい。
余剰なお金があれば迷いなく予約していたと思います。