キヤノンは「EOS R1」の高画素バージョンは計画していない

PetaPixelに、CP+で行われたキヤノン副社長のインタビューが掲載されています。

Canon Has No Plans to Make a High-Resolution Version of Its Flagship R1

  • 多くのプロの写真家がEOS R1の高解像度バージョンに関心を示しているが、キヤノンはそれは実現しないとCP+でのインタビューで明らかにしている。

    「フラッグシップ機はラインナップの頂点にあると考えている。つまり、最高のパフォーマンスと最高の信頼性など、我々が持っているすべてをEOS R1に注ぎ込んだので、フラッグシップモデルを2つ作るつもりはない。したがって、EOS R1と同じボディを使った別モデルの開発はおそらく考えないと思う」

    「解像度を高くすると高感度性能が低くなりバランスが崩れる。これは物理的なメカニズムだ。フラッグシップでは、バランスを崩すようなパフォーマンスの1つの側面だけに焦点を当てることはない。当社の戦略は、5シリーズに高解像度を担わせることだ」

    PetaPixel は追加質問をすることにした。フラッグシップ カメラという概念は、メーカーによって意味が異なるようだ。キヤノンにとってフラッグシップとはどのような意味を持ち、競合製品よりも魅力的な製品を提供できると考えているのだろうか?

    「フラッグシップモデルで注力しているのは、ベストのパフォーマンスで最高に信頼できるモデルにすることだ。1シリーズには長い歴史があり、我々は長年にわたりそのパフォーマンスをあらゆる面で進化させてきた。それが、R1の開発における我々の指針だった。同時に、変えてはいけないものにも価値を置いてきた。そのひとつが操作性だ。我々はプロが長い間このカメラを使ってきたことを知っているので、彼らが慣れ親しんできた操作性を無くさないようにしたいと考えている。それが、フラッグシップ機の開発における基本的な価値だ」

 

キヤノンは一眼レフではEOS-1Dシリーズを低画素機と高画素機の2機種ラインナップしていたことがありましたが、EOS R1ではどうやら高画素の派生モデルが登場することはなさそうですね。ニコンZ9やソニーα1と同程度の画素数のフラッグシップ機を期待する声も結構あるようですが、キヤノンはこのカテゴリはEOS R5シリーズでカバーする戦略のようです。