m4/3はニッチ分野で生き残る可能性はある

PetaPixelのレビュアーの対談動画の中で、マイクロフォーサーズの現状と今後に関して議論されています。

What is the State of the "Midrange" Camera? | The PetaPixel Podcast

  • (以下、m4/3関連の部分だけ抜粋)
    「マイクフォローサーズは終わった」という主張が何年も前から繰り返しなされている。確かに多くの点でマイクロフォーサーズは主流市場から押し出されている。OM SYSTEMとパナソニックは現在でも新製品をリリースしているが、それはゆっくりとしたペースで、他のセンサーサイズのカメラと比べると明らかに後れを取っている。

    AF性能は他のメーカーと比べて劣っており、ダイナミックレンジと高感度性能も見劣りしている。また、動画機能でさえフルサイズの競合機と比較すると圧倒されている状況だ。

    しかし、マイクロフォーサーズは消滅したわけでなく、小型軽量なシステムを必要とする野鳥撮影やマクロ撮影の分野では、まだ一定の支持がある。OM SYSTEMは2022年にOM-1をリリースし、最新の画像処理エンジンとセンサーを搭載した。このカメラは動体追従AFにおいても進化を見せ、連写性能も高く、プロ向けの厳しい環境下でも耐える堅牢な構造を採用している。

    また、パナソニックもV-LogやProRes 422 HQ、4:2:2 10bit録画など、多くの動画撮影者にとって魅力的な機能が搭載されたGH6を投入し、これは特に動画分野で高く評価されている。

    しかしながら、エントリーモデルのリリースは乏しく、若年層や初心者へのアプローチにはやや欠けている面もある。スマートフォンのカメラの進化もあり、マイクロフォーサーズが担っていたコンパクトな高性能カメラというポジションも脅かされている状況だ。

    将来について言えば、マイクロフォーサーズはニッチな分野で生き残る可能性はあるが、以前のような主流の選択肢としての地位を取り戻すのは難しいだろう。とはいえ、その携帯性とシステム全体の軽さは、特定のユーザー層には依然として大いに魅力的であり、完全に消滅することはないと見られている。

 

マイクロフォーサーズは全盛期に比べれば新製品は少なくなりましたが、パナソニックからもOM SYTEMからも新製品はリリースされており、最近はエントリーモデルは登場しないものの、OM-5 Mark IIのような比較的低価格な製品も登場しているので、まだm4/3システムの終焉を心配するような状況ではないような気がします。

ここではm4/3はニッチ分野で生き残る可能性はあるという結論になっていますが、これは例えば、プロ/セミプロ用の動画機や、アウトドアに特化したカメラ、ライブ配信用のストリーミングカメラ等の分野でしょうか。