ソニーはなぜアクションカメラであと一歩踏み込めないのか?

DigitalCameraWorldに、ソニーのDSC-RX0IIなどのアクションカメラ製品に対する意見記事が掲載されています。

The RX0 II - how does Sony keep making brilliant disasters and miss open goals?

  • ソニーはなぜ素晴らしい製品を造りながらチャンスを逃し続けているのだろうか? 驚異的な実績を誇るソニーだが、VaioはMacBookに取って代わられ、スマートフォン市場では存在感が希薄になり、最高のテレビを作ってはいても、TV市場での支配力は失われている。

    これは製品名の問題が一因ではないかと思っている。最近ではソニーはTVの型番から「XR65A95LU」のようななじみの名称を捨て、ようやく次世代機に「Bravia 8 II」など分かりやすい名前を採用するようになってきた。

    そんな"名前の壁"を超えられなかった製品が「Sony DSC-RX0 II」であり、これは見た目は史上最もクールなアクションカメラかもしれない。

    RX0IIは1インチセンサーで素晴らしい画質で高精細な映像を得られる。問題はライバル機種には搭載されている機能(例えば、電子手ブレ補正)の多くが未搭載だということだ。更に最もフラストレーションがたまるのはコンティニュアスAF(AF-C)がなく、被写体を自動追従しないことだ。これはRX0がGoProやDJIのライバルではなく、プロ用の小型動画機として設計されたためだ。

    2018年の初代RX0はプロの注目を集めたが、今やGoPro以外が1インチセンサーを採用しようとしている現状では、そのアドバンテージも薄れてきた。

    これほどの技術力とリソースを持ちながら、なぜソニーは「あと一歩」が踏み込めないのか? ソニーはせめて製品の名前をもっとクールにしてほしい! それが第一歩かもしれない。

 

ソニーのアクションカメラはGoProやDJIに勝てないというよりは、敢えて少し路線を変えて正面から戦うことを避けているようにも見えます。ソニーが本気でアクションカメラ市場を取りに行ったらどうなるのか興味深いところですが、今のところそのような動きはなさそうですね。RX0IIの後継機が出てくれば、ソニーの今後の方向性が分かりそうですが、どうなることでしょうか。