DigitalCameraWorldに、ソニー「RX1R III」で省略されている機能とそれに関するソニーUSAの担当者のコメントが掲載されています。
- ソニーRX1R III発表の詳細を探るため、ソニーUSAの担当者との電話会談を行った。ソニーはどのようにして小型軽量なカメラにこれほど多くの機能を詰め込んだのだろうか?そして、サイズを優先してどのような機能を省いたのだろうか?
- ソニーによると、R1XR IIIの内部は典型的なコンパクトカメラとは一線を画しているということだ。外側から見えるレンズはレンズの一部に過ぎず、レンズの一部はカメラ本体の内部に収められている。ソニーによると、レンズとセンサーは実際には一体型で、その間には紙一枚さえ挟めないほどのスペースしかない。
- RX1R IIは液晶モニタが90度チルトしたが、3代目は固定式モニタを採用した。これは省スペース化のためだとソニーは述べている。センサーを筐体の背部に押し込んだため、ボディを大型化せずにチルト式モニタを設置するスペースが残されていなかった。
- RX1R IIIのファインダーはα7CRとほぼ同じ仕様で、α7R Vの940万ドットファインダーではなく、240万ドットファインダーを搭載している。ソニーによると、これは高解像度のファインダーはより多くのスペースを占め、ボディサイズが大きくなってしまうためだとのことだ。
- RX1R IIIは高解像度センサーを搭載しているにもかかわらず8K動画機能がない。これは、カメラが非常に小さいので、8K動画に必要な放熱性能を備えていないためだとソニーは述べている。
- ソニーによると、RX1R IIIは10年前に発売された旧モデルよりも1回の充電で撮影できる枚数が増えているということだ。しかし、CIPA規格が変更されたため、バッテリーの定格撮影枚数は300枚のままとなっている。
- ソニーによると録画ボタンが廃止されたのは、カメラが小さすぎて誤って押してしまう可能性が高かったためだ。ただし、ユーザーはボタン設定をカスタマイズして、録画のショートカットを追加できる。
- RX1R III はサイバーショットではなくなっている。ソニーはサイバーショットを正式に廃止するわけではないと説明しているが、このカメラにはサイバーショットの名称は付いていない。
ソニー担当者との電話会談で、RX1R IIIの疑問点のいくつかが明らかになりましたね。モニタが固定式になっているのはスペースの関係ということで、ボディサイズを維持するための選択だったようです。
高解像度EVFを採用しなかったのもボディの大型化を避けるためで、また、8K動画を採用しなかったのもボディが小さく放熱性が確保できなかったためということなので、いずれもボディサイズを維持するためですね。
確かに大きく重くなってしまうと、レンズ交換式のα7CRのようなカメラに対するメリットがなくなってしまうので、このような割り切りは理解できますね。
ドラネコ
レンズとセンサーの関係はなるほどですね。EVFやモニター固定は予想通りの見解です。また、このカメラに動画機能を期待して購入する人もいないので、短時間ならいける4K動画機能のみを搭載したのも理にかなってますね。
黒gatto
利便性を高める機能を廃止したり高性能化を見送ってまで目標とするサイズのために尽力するという、やはりソニーらしさ全開なモデルですね。
天面をフラットにしたのもポップアップ式から変更したEVFで僅かに高くなった全高の為なんだなと、妙に納得してしまった。
ponpoko
便利な機能がついたカメラはたくさん売られているので、少し何かが足りなくても個性的なカメラで良いじゃないですか。熱狂的に好きな人だけが満足するカメラだと思うので、足りないところを言えば言うほど、そんなに個性的なんだ!って気付いて「売れる」気がしますね。それを言わすのがソニーの戦略だったら、やられたって思いますね。
doracame
価格もスペックも別次元ですが、かつてPanasonicさんがMFTでやったチャレンジにとても良く似ていて、ファインダーや4K(8K)の問題など、難しくなる点はほとんど同じ理屈と思えます。EVFに関しては箱型(RF型)に搭載できるものには現在でもスペース面に限界があって、そうでないと外付け又は全体がレフ機型になってしまうのだと思います。
カタスマー
> レンズとセンサーは実際には一体型で、その間には紙一枚さえ挟めないほどのスペースしかない。
これ後玉とセンサーがほぼ密着ってことですよね??
コンデジならではの設計ですね
最低でもフルサイズをちょうどカバーできるくらいの相当大きな後玉が入ってるんですね〜
センサーダストとかも入りにくそうですね
公式の断面サンプルか、どこかのサイトでの分解レビューなんかがあればぜひ見てみたいです
北もんた
ハードウェア面はスマホ設計からのフィードバックのような印象を受けました。シリーズ化すれば色々化けそうな期待感がありますね
COLE
あれもこれもとスペックアップすると大きく重くなるので、スペックの制約は大きさ重さによるものだというコメントは想定通りでしたが、サイバーショットという名前が無くなっていたのは気付いていませんでした(笑)
ぽにょ
> レンズとセンサーは実際には一体型で、その間には紙一枚さえ挟めないほどのスペースしかない。
ミクロン単位の最適化ってこのあたりのことかも知れませんね。
好事家
性能についてこれ以上のものはないと思います。
ただ前機種購入された方がおっしゃっておられますが極限までユニットを小型化した事でセンサーゴミの除去のサービスを受けられない事で文鎮化した過去を繰り返さないように願いたいのですが。
往年のツァイスの切れ味を楽しみにしています。
最近のOtusMLの画質にがっかりしたものですから。
ゅぃ
SONY もそうですが、現代は機能を盛り込もうとすればあらゆる機能が搭載出来るはずだと思います。
…が、写真の写りとボディの大型化を避ける為の、ある意味 "引算" 的な発想や開発は素晴らしいと思います。
今回は、センサーとレンズの関係と、ボディの外寸を優先させたということですが、他社も見習って、そろそろ "機能を載せない" 勇気をもって欲しいです。
まぁ、それでもこちらのカメラの販売予想価格は高額ですが、他社製品なども、もう少し機能を絞って価格を抑える努力をしないと、カメラ離れがもっと加速すると思います。
popo
私はチルト液晶はマストですが、コンデジにこの値段を出す人もかなり尖った人でしょうから、サイズ優先というのも許されたとも言えますねコンデジで心配のセンサー付着ゴミ問題ですが場合によっては後玉とイメージセンサー間は密閉して前段駆動部のゴミはいかないような構造にしている可能性もありますね。
ずっとT二桁
大きな機能変更(寸法に効いてきそうな)も無く、全長もしっかり5mmアップ。
なのにどうしてチルト廃止?絶対美しさ優先の結果だと思ってたのですが...
やはり6100万画素対応の為に見えないところでレンズいじってるのかなぁ?
(特に後ろ玉付近)