リコーが「GR IV」を正式発表

リコーが、人気のハイエンドコンパクトGRシリーズの最新モデル「GR IV」を正式に発表しました。

Nearly Every Aspect of the Ricoh GR IV Compact Camera Is New(PetaPixel)

  • GR IVは、ほとんど全ての点で新しくなった:
    待望のプレミアムコンパクトカメラ「リコーGR IV」がついに発表され、カメラの新機能と仕様の詳細が発表された。GR IVには、見た目以上に多くの新機能が搭載されている。

    GR IVは一見すると前モデルとよく似ているが、GR IVは完全に再設計され、さらに小型・薄型化されており、背面のサムグリップは形状が改良されている。背面の操作部レイアウトも刷新され、ADJレバーはダイヤル式に変更され、「操作性」が向上した。

    GR IVは画像処理パイプラインも刷新された。新開発のAPS-Cサイズ2570万画素イメージセンサー、進化した画像処理エンジン「GR ENGINE 7」、そして新設計の18.3mm F2.8のGRレンズを搭載している。このレンズは、シャープネスの向上と収差の最小化を実現している。

    センサーのIRカットフィルターには新しい帯電防止コーティングが施され、ダスト除去性能が向上している。固定レンズ式カメラは交換レンズ式カメラほどダストの影響を受けにくいとはいえ、ダストはどうしても入り込んでしまう。GR IVは、前モデルよりもダストへの対応力が向上している。

    GR IVには、リコー独自のアクセラレーターユニットが搭載されており、S/N比を最適化して高ISO感度設定でも優れた画像を実現する。ネイティブISO感度は100から204,800まで対応する。

    画像は14ビットRAW(DNG)およびJPEG画像で53GBの内蔵ストレージに記録されるが、microSDカードスロットも搭載している。

    動画撮影は可能だが、動画解像度は1,920 x 1,080ピクセルまでしか対応しておらず、フレームレートは60fpsに制限される。

    改良された5軸IBISユニットは最大6段分の効果を発揮する。GR IIIは、4段分の補正効果の3軸IBISシステムだった。

    GR IVは、新たにプログラムオートEX機能を搭載した。これにより、フロントまたはリアの電子ダイヤルを使って、カメラの露出モードを瞬時に切り替えられる。

    エフェクトモードはGRIIIの12種類に加え、新たにシネマモードを搭載しフィルムで撮影された昔の映画の雰囲気をデジタルで再現できる。

    バッテリーは新しい DB-120バッテリーを使用しており、新しい BJ-120デュアルバッテリーチャージャーが用意されている。

    リコーGR IVは9月中旬に米国で1,499.95ドル、カナダで1,899.99ドルで発売される予定だ。

    いくつかの新しいアクセサリーも登場する。中でも最も興味深いのは、GR IVと同時に発表されたリコーの新製品「GF-2 スーパーコンパクトフラッシュ」だ。また、GA-3レンズアダプターで、既存のワイドコンバージョンレンズ GW-4 を GR IV に装着可能だ。メタリック仕上げのGN-3 (DG) リングキャップや、金属製のホットシューカバーも用意されている。持ち運びの快適性を向上させることを目的としたGS-4 フィンガーストラップもある。

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ついにGR IVが正式発表されました。パット見のデザインはそれほど変わらないものの、レンズ、画像処理エンジン、センサー、手ブレ補正、操作系、バッテリー、ダスト対策などあらゆる部分が刷新され、非常に力の入ったモデルチェンジという印象です。価格は1499ドルということで、以前の中国発の噂よりはかなり高くなりそうですね。

[追記] 国内でも正式発表されました(プレスリリース)。発売日は2025年9月12日となっています。