キヤノン「RF45mm F1.2 STM」は素晴らしいレンズで爆発的に売れるだろう

DigitalCameraWorldに、キヤノンの新しい大口径単焦点レンズ「RF45mm F1.2 STM」の初期レビューが掲載されています。

Hands-on Canon RF 45mm f/1.2 STM review

  • RF45mm F1.2 STM は、わずか469ドルという驚きの価格だ。500ドル以下でAF付きのF1.2レンズが手に入るというのは、まさに驚異的なコストパフォーマンスと言えるだろう。
  • RF 50mm F1.8とは異なり、キヤノンRF45mm F1.2 STMには、コントロールリングとは独立した、満足のいく大きさのフォーカスリングが搭載されている。これは、カミソリのように薄いF1.2の被写界深度で手持ちフォーカスをしようとする場合、間違いなく必要になる。
  • RF45mm は RF50mm F1.8 よりもかなり大きいが、それでも長さはわずか 75mm と驚くほど小さい。RF50mm F1.2と比べて大幅に小型軽量だ。また、重さがわずか346gしかないのは実に驚くべきことだ。
  • このレンズはRF50mm F1.8のように小さすぎず、ちょうどいい大きさで、大きな手でもぴったりと収まり、RF50mm F1.2のように大きすぎることもない。持ち心地も操作性も本当に心地よいレンズだ。

  • (実写テスト)まだ完全なラボテストは行っていないが、最初の試写では開放からシャープネスは良好で、50mm F1.8と光学性能はほぼ同程度だと感じる。ポートレートには十分なシャープさだ。実写では50mm F1.8と目立った差は感じない。ただしボケの大きさは別の問題だ。45mmと50mmの焦点距離の違いがあるため、予想ほどの劇的な差ではないが、RF45mm F1.2は明らかにボケは大きい。
  • RF50mm F1.4L VCMやRF50mm F1.2L USMと、未補正のRAWで比べると、RF45mm F1.2はタル型の歪曲の周辺光量落ちが顕著だ。これは、もちろんカメラの自動補正かまたはRAW現像時に補正できる。また、フリンジ(色ズレ)も若干みられ、純粋な光学性能の点では50mmのLレンズとの間には大きな違いがある。
  • 最も違いが顕著なのはボケで、45mm F1.2は画像の周辺で(口径食のために)渦巻きのようなボケになる。そして、玉ボケはリング状のバブルボケになる。このようなボケを好む人もいるが、一般的には「うるさいボケ」とみなされており、好みが分かれるところだろう。Lレンズはより滑らかでクリーミーなボケだ。しかし、ボケの質はRF50mm F1.8より優れていると思う。

  • 早期の評価:RF 45mm f/1.2 STMは素晴らしい小型レンズで、爆発的に売れると思う。光学性能は50mm F1.8と同等だが、背景のぼけ/被写体の分離が大幅に向上し、創造性と低光量での作業の両面で優れた選択肢になるだろう。ボケの質は、高価なLレンズほど滑らかではないが、50mm F1.8よりも豊かだ。また、このレンズは中国製のF1.2や0.95の標準レンズよりも優れた性能で、小型軽量で価格もより安価だ。このレンズはEOS Rユーザーの新たな一押しレンズになるかもしれない。
  • 良い点:大口径のF1.2、非常に浅い被写界深度、AF対応、軽量コンパクト、コントロールリング。
  • 悪い点:防塵防滴ではない、手ブレ補正がIBIS頼み、ややうるさいボケ。

 

RF45mm F1.2 STMは小型軽量で非常に安価なレンズなので、光学性能は当然Lレンズには及びませんが、一昔前の標準レンズを思い出させるような懐かしい感じの描写で、これはこれで面白そうです。ボケもとろけるようなボケとまではいきませんが、十分に楽しめそうです。このレンズは価格が中国のサードパーティーのレンズよりも安いくらいなので、妥協している部分も納得できますね。