DigitalCamraWorldに、ソニー「α7V」の厳しい条件下での動体撮影のレビューが掲載されています。
- 店頭に並ぶ前にα7Vのレビュー用のサンプルを入手することができた。中西部の猛烈な冬の吹雪の中、α7Vを持ってバードウォッチングに出かけた。今回はα7Vを、撮影が難しいジャンルの1つである鳥の撮影で試してみたかったからだ。テストには、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSを使用した。
- 自動被写体検出、オートエリア、AF-Aを含むすべての自動フォーカスモードを試したが、α7Vは私の意図を読み取ることができず、すぐにオートエリアモードをオフにして、ゾーンモードとスポットエリアモードを使い分け、どの鳥にフォーカスしたいかを指示することにした。オート被写体検出ではなく、鳥モードを選択すると、パフォーマンスが大幅に向上するようだ。
- 背景がクリアな場合、被写体検出AFは鳥全体だけでなく鳥の小さな黒い瞳さえも容易に捉えた。さらに驚くべきことに、ジュウカラの黒い羽根の中の黒い目も捉えることができた。しかし、被写体検出は、特にカメラと鳥の間に枝がある場合など、乱雑な状況では少し難しかった。小さな小枝でさえ誤認識してしまうこともあれば、枝がいくつかあってもロックオンできたこともあった。
- 被写体検出AFはほとんどの場合うまく機能したが、私がこれまで見た中で最高というわけではない。ソニーの上位モデルや他社のカメラをテストしたことがあるが、枝が絡み合った複雑な構図の中でも鳥を捉える能力ではそれらの方が優れていた。
- α7Vは、飛翔中の鳥の鮮明なショットを捉えることができ、感銘を受けた。カメラと平行に移動する鳥のヒット率が最も高く、カメラに向かって飛んでくる鳥のショットは少し難しかったが、撮れないことはなかった。
- 印象的なのは、氷点下の気温の中で3回異なる撮影に持ち出したにもかかわらず、バッテリーがまだ約3分の1も残っていたことだ。初代α7で撮影していた時は1時間ごとにバッテリーを交換しなければならないような感覚だったことを考えると、これはかなりすごいことだ。
- α7Vはベビーα9IIIと呼ぶほどの性能ではないが、価格を考えるとα7Vの性能は非常に印象的だ。下位モデルは必ずしも動体撮影の性能が優れているとは言えないが、α7Vは持ち前の実力を発揮している。しかし、カメラに素早く向かってくる被写体は甘くなりやすく、木の枝が絡み合っていると鳥の検出精度が低下する。
- AFの感度がα7IVと同じ-4EVのままなのが残念だ。イルミネーションの撮影ではAFが少し遅いことがあった。
- α7Vは完璧なカメラではないが、価格・性能・画質において優れたバランスを実現している。
α7VのAFは厳しい条件での鳥の撮影では十分な性能を発揮したようですが、最新モデルとはいえ、上位モデルを脅かすほどの性能ではないようですね。木の枝を誤認識しやすいと述べられていますが、大雪の中での撮影は非常に厳しい条件でAFが迷いやすい状況なので、天気の良い普通の条件でもテストしてみて欲しいところです。あと、バッテリーライフの大幅な改善はポイントが高いですね。
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