PetaPixelに昨日発表されたタムロンの大口径標準ズーム「35-100mm F/2.8 Di III VXD」のレビューが掲載されています。
Tamron 35-100mm f/2.8 Di III VXD Review: Every Street Photo Focal Length
- コンパクトさはこのレンズにおける重要な要素だ。35-100mmは、67mmのフィルター枠を採用し、全体的なサイズは28-75mm F/2.8とほぼ同じだ。重量はわずかに重い565グラムで、優れたハンドリング性能を備えている。
- フォーカスリングと絞りリングはスムーズに回転し、鏡筒は控えめながらも美しい外観で優れた造りだ。このレンズには3段階の設定が可能なカスタムボタンが搭載され、汎用性をさらに高めている。
- AF性能をマンハッタンのストリートで徹底的にテストしたが、全く問題はなかった。強力なVXDは、ストリートポートレートや低照度環境下での撮影をスムーズにこなした。タムロン35-100mmのAFは、迅速かつ静かだ。
- クローズアップ撮影も試してみたが、35mmでは1:3.3の良好な倍率が得られるが、ワーキングディスタンスが長くなる100mm端では1:5.9の倍率しか得られない。このレンズはクローズアップ撮影ではあまり汎用性がない。
- ボケは良好だ。玉ボケは28-75mm G2ほど綺麗ではないが、背景のボケは全体的に良好だ。玉ボケはF2.8では猫の目状だが、絞るとかなり丸みを帯びた形状になる。軸上色収差は若干見られるが、ごくわずかで、ほとんどの状況で問題にならないと思う。
- フレア耐性は非常に優れており、ゴーストも最小限に抑えられ、コントラストの低下も見られない。絞りを最小まで絞った状態でも、ゴーストはわずかしか発生しなかった。光学設計がかなり複雑なことを考えると、これは非常に優れた成果と言えるだろう。
- このレンズは非常にシャープで、広角端の35mmから望遠端の100mmまで、中央の画質には正直驚かされた。特に35mm側は、開放から本領を発揮しており、絞り込んでも画質の向上は見られない。周辺部もかなり良好で、F5.6まで絞るとさらにわずかな改善が見られる。100mm側もF2.8から十分な性能だが、わずかにコントラストが低下する。しかし、F5.6まで絞れば画質は向上し、四隅まで実に見事なシャープさになる。このレンズはどの焦点距離でも開放から一貫してクオリティが高く、そのディテール再現にはきっと満足できるはずだ。
- 初めてこのレンズを試した時は、その用途を理解するのに苦労した。35-150mmの代替レンズという意図に必ずしも賛同できなかったからだ。35-150mmレンズはサイズが大きいが、持ち運ぶレンズが(広角ズームとの)2本だけで済むので、ある程度は相殺できる。しかし、35-100mmでは、このような使い方をするには望遠側が足りず、更に望遠レンズが必要になる。2本のレンズで撮影したいなら、28-75mm F2.8と70-180mmのような望遠レンズの組み合わせの方が、より多くのシーンに対応できると思う。
- このレンズの真のメリットは、ストリートフォトのような用途で単体で使える点にあるだろう。35mmは、少し後ろに下がるだけでほとんどの状況に対応できる広角レンズだと感じた。ポートレート撮影では、被写界深度が浅く、少し離れた位置から撮影できる100mmレンズが特に気に入った。このレンズはF2.8で素晴らしい性能を発揮し、シャープでコントラストの高い画像を提供し、AFも素早く全く問題はなかった。
- このレンズの購入を検討している人にとって魅力的かどうかは難しいところだ。既に28-75mmレンズのG2版を持っているなら、このレンズに乗り換える理由はほとんどないだろう。もし初めてF2.8の汎用ズームレンズを購入するのであれば、望遠域に重点を置いていて、900ドルという価格に問題がなければ、このレンズは汎用性の高い選択肢となるだろう。
新しい35-100mm F/2.8は開放から全域で良好な画質のようで、逆光にも強く光学性能は申し分なさそうですが、レビュアーは用途を見つけるのに苦労したようで、「魅力的かどうかは難しいところ」という微妙な評価になっています。特に目的がなければ24-70mm F2.8や28-75mm F2.8の方が汎用性が高く使い勝手はよさそうですが、日頃の撮影で標準ズームの望遠端が短いと感じる人にはピタリとはまるレンズになるかもしれませんね。
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