ニコン「Z 24-105mm f/4-7.1」はスペックには惹かれなかったが実際に使ってみると魅力的なレンズ

DigitalCameraWorldに、ニコンの新しい普及型の標準ズーム「Z 24-105mm f/4-7.1」のレビューが掲載されています。

Nikon Z 24-105mm f/4-7.1 review

  • 価格は約547ドルと手頃だが、直接的な比較対象であるキヤノンRF24-105mm F4-7.1 IS STMは459ドル前後で販売されており、一部の地域ではニコンを大きく下回る価格設定だ。
  • このレンズは24-105mmというズーム域がわずか74x107mm、350gという非常にポータブルなパッケージに収められている。このサイズ感は素晴らしい。しかし、望遠側にズームすると鏡筒はかなり伸びる。
  • 特筆すべきはその最短撮影距離で、広角側でわずか0.2m、望遠側で0.28mまで寄ることができ、ズーム域の70-105mmの間で最大0.5倍のマクロ撮影が可能だ。0.5倍のマクロ倍率は非常に便利だが、周辺部のシャープネスは著しく低下する。これはキヤノンの「センターマクロ」に近い特性だ。
  • 操作性におけるマイナス面としては、AF/Mの切り替えスイッチがない点が挙げられる。モードを切り替えるにはカメラのメニューを操作する必要があり、手間がかかる。
  • IBISを搭載したDXボディがまだ存在しないため、VRの欠如は大きな課題となるだろう。
  • マウント部が金属ではなくプラスチック製なので、耐久性を懸念する向きもあるだろうが、実用的な強度は保たれている。

  • 実写テスト:4570万画素機のZ8でテストしたが、望遠端ではわずかに低下するがズーム域の大部分で中央は優れたシャープネスを発揮した。画面端のシャープネスも焦点距離によっては(特に50-70mm域で)多少の落ち込みが見られるが、全体としては非常に良好な結果だ。
  • 歪曲収差は、全域で最小限に抑えられているが、これは電子補正の成果だ。色収差も同様に電子補正によって実用上問題ないレベルに抑えられている。

  • ラボテスト(解像力):24-70mm域では中央シャープネスは素晴らしく、105mmでも非常に良好だ。周辺解像力は良好なレベルで、一部の焦点距離と絞り値で低下が見られる。
  • ラボテスト(色収差):50-70mm域ではほとんど見られないが、105mmでわずかに上昇する。広角端ではやや目立つが、自動補正の範囲内だ。
  • ラボテスト(歪曲):補正した後の状態で、ズーム全域でわずかなタル型の歪曲が見られる。このレンズはミラーレス用レンズの例に漏れず、小型化のため電子補正への依存度が高い。

  • スペック表を初めて見たとき、このレンズに全く惹かれなかった。これほど暗いレンズが本当に必要なのかという疑問を抱いたからだ。しかし、実際に使ってみると、その軽量コンパクトさ、そして広いズーム域がもたらす汎用性に完全に魅了された。中央の画質は非常にシャープで、AFも静かで速い。マクロ撮影時の周辺部の甘さや、プラスチックマウント、フードが別売り、AF/Mスイッチの省略など、コストカットの跡は見られるが、この価格とサイズでこのパフォーマンスを実現していることを考えれば、十分に許容できる妥協点だと言えるだろう。Z24-105mm f/4-7.1は、身軽に撮影を楽しみたい全てのZユーザーにとって、非常に賢い選択肢となるだろう。

  • 良い点:軽量コンパクト、広いズーム域、0.5倍のマクロ機能、防塵防滴構造。
  • 悪い点:望遠側の開放絞りが暗い、AF/M切り替えスイッチがない、レンズフードが別売り、マクロ撮影時に周辺部が甘い。

 

Z24-105mm f4-7.1はF値は暗いですが、4倍ズームにもかからわらず非常に軽量コンパクトで、クローズアップ撮影にも強く、画質も必要十分と、なかなか魅力的なレンズに仕上がっているようです。普及レンズにもかかわらず防塵防滴(正確には防塵防滴に配慮した設計)なのもポイントが高いですね。