ソニー「α7V」はダイナミックレンジが広く写真に厚みと深みがある

マイナビニュースに、ソニーα7Vのレビューが掲載されています。

ソニー「α7 V」レビュー 兄貴分の"いいとこ取り"で生まれた優等生

  • 価格は50万円くらいを予想していた。それが実売価格は40万円を切るというのが、即予約をした理由でもある。世間一般の感覚でいえば高いのだけど、中身は上位機種の「α1 II」のいいとこ取りをした印象。α7 Vは間違いなくお買い得だ。
  • ダイナミックレンジはメカシャッターで16ストップ。ダイナミックレンジが1ステップ増えると階調は2倍になる計算で、輝度差が激しい場面でそれは実感できる。写真に厚みと深みがあり、ひと回り大きい中判フォーマットで撮影したような印象を受ける。
  • ローパスフィルターレスで解像感の高いRシリーズを長らく使ってきたため、拡大するとちょっとキレ味が物足りない気もする。
  • 箱根駅伝のランナーを沿道から撮影してみたが、電子シャッターでもイケるかなと思ったが、背後がわずかだが歪んでしまった。これをアリかナシか判断するのは難しいが、電子シャッター時のブラックアウトフリーは被写体を追従しやすく、しかもメカシャッターの3倍速・秒30コマで撮影できる。ダイナミックレンジも15ストップに下がるものの、場合によっては歪むのを覚悟で電子シャッターを使うのもアリかもしれない。
  • AFもいろいろと賢くなり、被写体認識AFは8項目に加え、それらを自動判別するオートも用意されている。ただし、いろいろなものを検知しすぎて、結局はオフが使いやすいのかなぁという気がしている。たとえば、先に紹介した箱根駅伝のケースでは、ランナーではなく背後で応援している人たちの顔を拾ってしまう。
  • 多種多様な好みや用途に対応できるマルチアングル式は素直に評価したい。マルチアングル式液晶は僕自身お初なので、壊さないかちょっと心配なのだが、剛性はそこそこ高いようだ。
  • ファインダーはα7 IVと同じ0.5型・368万ピクセルのOLED。ただし、アイポイントが約18.5mmから約23mmと長くなり、メガネをしていても見やすい。576万ドットのα7R IVと比べても、見え具合が劣る印象はない。
  • ソニーの人たちにしつこく主張しても改善してくれないのがフリッカーの警告。αシリーズはそもそもオンにしないと警告が表示されない。室内撮影では、まずオンにしてフリッカーの有無を調べ、警告が出なければオフに戻すという手順が必要になる。キヤノンは低減のオンオフ関係なく警告が表示されるので、ソニーだってやろうと思えばできるはず。
  • もうひとつ善処をお願いしたいのが、デフォルトではオートになっている「Dレンジオプティマイザ」。つぶれそうな暗部を持ち上げてくれる機能だが、暗部を影として生かしたいときに苦労する。大幅にマイナス補正をしても暗部がなかなかつぶれてくれず、これは他メーカーからソニーに乗り換えた人が戸惑うポイントかと思う。
  • この機能で40万円を切る価格設定にはソニーの意欲も感じる。豊富なレンズが用意され、あらゆるジャンルでその力を発揮する一台だと思う。

 

α7Vは読み出しを高速化しながら、同時にダイナミックレンジを拡大して高画質化も実現しているのは素晴らしいですね。このダイナミックレンジの広さは実際に感じられるようで、ここでは「中判フォーマットで撮影したような印象」と極めて高い評価となっています。

電子シャッターのスキャン速度に関しては、スポーツの撮影ではローリンシャッター歪みが残ってしまうようですが、ミドルクラスのカメラとしては十分な性能で、これ以上を求めるならα1やα9シリーズに行くしかなさそうです。

フリッカー警告に関しては、素人考えではファームウェアで比較的簡単に改善できそうな気がしますが、実際どうなのでしょうかね。