キヤノンEF100mm F2.8 マクロ IS USMは欠点が無いレンズ

LensTipにキヤノンEF100mm F2.8L マクロ IS USMのレビューが掲載されています。

Canon EF 100 mm f/2.8L Macro IS USM - lens review

  • 鏡筒の出来は素晴らしく、欠点を指摘するのが難しい。ハイブリッドISは、0.7-0.8メートルの距離でシャッター3段分の効果
  • 中央部の解像力は開放から43lpmm(基準値は30lpmm)で、絞ると46lpmmを超え傑出した値。これは、旧型の100mmマクロ(開放で38.5lpmm、ピークで41lpmm)をしのぐ解像力。(20Dの解像力を超えてしまったので)50Dでもテストしたところ、ピークで52lpmmを記録した。これはフォーサーズ用レンズの最高記録51lpmmを超える値
  • 周辺部の解像力はAPS-Cでは開放で36lpmm、絞ると41lpmm。フルサイズでも開放から36lpmm近くまで達しており、APS-Cより若干悪い程度。この解像力は賞賛に値する
  • 色収差は"小さい"と"中程度"の間のレベルで、旧型の100mmマクロより悪く、高価なLとしては若干高い値
  • 歪曲は正確に0.0%で、これは、我々のテストで歪曲が検出されなかった最初のケース
  • 周辺光量落ちは、APS-Cでは開放で20%(-0.65EV)で問題なし。フルサイズでは、開放で43%(-1.62EV)でかなり大きいが、フルサイズでは50%を超えるレンズも少なくない。幸いなことに、F4まで絞れば20%まで改善し、F5.6では8%になりほぼ解消する
  • 逆光では、絞りにかかわらず周辺部にグリーンのゴーストが非常に頻繁に出現する
  • AFはレンジが広いこともあって超高速ではないが、リミッターを使えばかなり速くなる。精度は1Dsでは全く問題がないが、20Dと50Dだと3%程度ピントをはずす。しかし、この値は良好な結果
  • 100mm F2.8L Macroは事実上欠点が無いレンズ。余裕があるなら、旧型の100mmマクロからの買い替えを躊躇すべきではないだろう。価格を無視して妥協のない買い物をしたいなら、間違いのないレンズ

 

テストの結果は大変素晴らしいもので、フルサイズで周辺光量落ちが若干目立つこと以外は欠点という欠点が無いレンズのようです。あえて言うなら、やはり価格が高いことが一番の問題点でしょうか。

なお、PhotozoneSLRGearのテストでは、このレンズは周辺部の解像力がやや低いという結果が出ていましたが、dpreviewとこのLensTipのテストでは周辺部まで十分に高い解像力という結果になっています。