EF100mm F2.8L Macro IS USMのボケ味はこれまで見たレンズの中でベスト

PhotozoneにキヤノンEF100mm F2.8L マクロ IS USMのフルサイズ機(5D MarkII)によるレビューが掲載されています。

Canon EF 100mm f/2.8 USM L IS macro (Full Format) Test Report / Review

  • 歪曲(-0.0773%のタル型)は完全に無視してよいレベルで心配はない
  • フルサイズでの周辺光量落ちは比較的穏やかだが、絶対的な周辺光量落ちの大きさはF2.8で1.5EVでとても顕著。F4まで絞れば著しく改善し、F5.6以上で解消する
  • このレンズの解像力は高い期待には少し届かなかった。中央部の解像力は開放からF8までは素晴らしい(excellent)値だが、残念ながら周辺部の解像力は、F2.8からピークのF8まで"よい(good)"~"とてもよい(very good)"程度しかない
  • 色収差はおおむねよく補正されていて、1ピクセル以下に抑えられている。ピクセル等倍で見ると目に付くかもしれないが、プリント上では問題ない
  • ボケは本当に素晴らしく、ピントがはずれた部分はF5.6まで完全な円形。ボケが汚くなりがちな区域でも非常にスムーズ。ボケ味は、これまで見たレンズのなかでベスト
  • 中央部の画質はとてもいいが、開放付近の周辺部の画質はもう少しよくすることができたのではないか。技術的にはおそらく旧来の100mm F2.8 マクロ USMより優れてはいないが、鏡筒の作りは上で、防塵防滴やハイブリッドISも採用されている

 

中央部の解像力は抜群に高いですが、周辺部の解像力はそれほど高くはなく、光学性能(Optical Quality)の評価は5点満点で3.5点と、最新の単焦点Lレンズとしては、やや低い点数になっています。

とはいえ、ボケ味に関しては、これまで見たレンズのなかで"ベスト"という素晴らしい評価を得ているので、花やポートレートなどのボケ味を生かした撮影では威力を発揮しそうです。