ソニーFE50mm F1.8はライバルと同等の光学性能だがAFがウィークポイント

LensTip に、ソニーの標準単焦点レンズ「FE50mm F1.8(SEL50F18F)」のレビューが掲載されています。

Sony FE 50 mm f/1.8

  • 鏡筒はプラスチック製だ。フォーカスリングはバイワイヤ(モーターによる駆動)で、フォーカシングでレンズは繰り出すが、フィルター枠は回転しない。
  • 中央の解像力は、開放では良像の基準値(38-40lpmm)付近で、絞るとすばやく改善する。解像力のピークはF4~F5.6(F4で67lpmm前後)で、それ以降は回折の影響で解像力は低下する。中央の解像力は、キヤノンの50mm F1.8 STMやニコンの50mm f/1.8Gとほとんど同じだ。FE55mm F1.8ZA と比べると、F1.8~2.8ではFE55mm 1.8が良好だが、F4~F5.6では、FE50mm F1.8の方が解像力は高い。
  • 隅の解像力は弱く、APS-CではF3.2、フルサイズではF4まで絞らないと実用的な画質にならない。これはニコン50mm f/1.8Gとほぼ同等で、キヤノンEF50mm F1.8 STMより若干低い性能だ。

sony_Fe50f18_mtg_lenstip_001.jpg

  • 軸上色収差はわずかに見られるが、このクラスではベストで全く問題はない。軸上色収差は、キヤノン50mm F1.8 STM、ニコン50mm f/1.8Gよりも若干良く、FE55mm F1.8 ZAより明確に優れている。
  • 倍率色収差は、開放時は無視できる値で、絞ると0.05~0.07%まで増加するが、これは低いレベルで全く問題はない。
  • フォーカスシフトは全く見られなかった。
  • 歪曲は-0.71%と良好で、ライバルと比べて優れている(キヤノン50mm F1.8 STM は-1.31%、ニコン50mm f/1.8Gは-1.18%)。
  • コマ収差は開放ではかなり目立つ。F2.5に絞るとAPS-Cの周辺部では改善するが、フルサイズではまだ目立つ。このカテゴリでは、FE55mm F1.8の方が優れている。
  • 非点収差は4.9%の低いレベルだ。これは、FE55mm F1.8やキヤノンEF50mm F1.8と同等の値で、ニコン50mm f/1.8よりはずっと良好だ。
  • 玉ボケは素晴らしく、とても満足行くものに見える。非球面レンズを使用しているにもかかわらず年輪ボケは見られない。わずかに輪郭が付くのが唯一の欠点だが、それほど大きな問題ではない。
  • 周辺光量落ちは、開放で62%(-2.79EV)で、このクラスのレンズの中で最下位だ(FE55mm F1.8は59%、キヤノンEF50mm F1.8は61%、ニコン50mm f/1.8は41~44%)。F2でも56%(-2.38EV)の高い値で、F2.8でも30%(-1.03EV)でまだ目に付く。
  • 逆光では、開放付近では太陽が画面内に入るとフレアが現れることがある。絞ると太陽が画面内にある場合でもフレアは発生しなくなるが、太陽が画面外に出ると強いフレアが出るようになる。キヤノン50mm F1.8 STMやFE55mm F1.8は、逆光耐性はFE50mm F1.8よりも少し悪いが、ニコン50mm f/1.8Gの逆光耐性は模範的で素晴らしい。
  • AFは、モーターの音が少し聞こえるがうるさくはない。最短から無限遠までは1秒前後で、AF速度は遅い。加えて、暗い場合だけでなく、明るい場合でもピントが行き来して迷いがちで、AFは良い評価はできない。AF精度はスタジオでは問題なかったが、屋外のテストではAFミスが目立った。大部分の画像はシャープだったが、時折、理由は不明だが大きくピントを外していた。
  • 鏡筒のクオリティに目をつぶるなら、FE50mm F2.8 は、より高価なFE55mm F1.8の代替として魅力的かもしれない。このレンズは開放付近はFE55mm F1.8よりも弱いが、絞るとFE55mm F1.8よりも解像力は高くなり、軸上色収差や歪曲もより良好に補正されている。それ以外のカテゴリでは、この2つのレンズは非常に近い性能だ。
  • キヤノン50mm F1.8 STMとニコン50mm f/1.8Gと比べると性能差はほとんどないが、AFモーターはキヤノンとニコンの方が良好で、価格はほぼ半額だ。どのようなものであれ、FE50mm F1.8がキヤノンとニコンの50mm F1.8より2倍も高い理由はないだろう。
  • 良い点:中央のとても良好な画質、軸上色収差が少ない、倍率色収差がわずか、球面収差の問題が見られない、歪曲が無視できる大きさ、非点収差がわずか、満足行くボケ、AFが静か。
  • 悪い点:開放で隅の画質が今ひとつ、コマ収差が非常に目立つ、フルサイズでは周辺光量落ちが顕著、AFが遅い。

 

FE50mm F1.8 は光学性能はライバルとほぼ同等で、このクラスのレンズとしては十分な性能のようですが、AF速度・精度がウィークポイントのようです。純正レンズなので、AFはもう少しがんばって欲しいところかもしれませんね。

2017年12月24日 | コメント(14)

コメント(14)

使っています。レンズの素材やコートは違うのでしょうが、レンズ構成はミノルタMD50/1.7とほとんど変わらないので、オールドレンズっぽい写りは最近のレンズにはない個性があって好きです。

α7rでのテストなんですね
最新のα7RⅢのテストで
AF速度がどうなのか見たかったですね

α7RIIのテストならPHOTOZONEにありました。が、そっちでもAFは酷評みたいです。それにしてもキャプテン・スローって・・
http://digicame-info.com/2016/07/fe50mm-f18-3.html

この手のダブルガウス構成って国内でも半世紀くらい前から生産されているようですね。小改良はあれどパンケーキのテッサー型と同じく良くも悪くも完成されたレンズ構成なんでしょうね。
F1.4クラスは新規設計で出すメーカーも増えましたが高性能な分、
重量級で高価なのでF1.8は小型かつ安価で出せるこのタイプを継承すると思います。
オールドレンズ好きな自分は開放で柔らかく絞ればシャープな描写は好きです。

AF速度はモーターに負荷の多い全群繰り出し式なのがやはりネック。
SONYはファームウェア更新でAF速度向上したようですがどうなんでしょうか?

この1本だけ安くてもあまり意味が無いと思いますので価格面はともかく、
AFモーターは他社の価格の2倍にふさわしいものを搭載してほしいですね。

逆に55mmツァイスがかなり酷評に見えますねこれ…

何とも潔いダブルガウス型ですね(笑)

恐らく全群移動させる必要があると思いますからAFが遅いのは仕方がないのではないかな・・・

85mmもですが古いレンズ構成でも最新の硝材を使うと高性能を実現できるって事なのでしょうかね。

非球面レンズ採用で玉ボケ問題なしとは、なかなか良さそうですね。
ソニーのレンズは玉ボケが残念なことが多いので、ちょっと魅力的に思えてきました。

画質は他社と同等程度、とのこと。
それはそれで結構なんですが、価格が他社の倍くらいするというのはどういうもんなんでしょうか。
そういえば20年近く前に買ったEF50mmF1.8は1万円以下だったような気が・・・。

AF速度と精度、ファームアップで良くなったと話に聞いていましたが、そうでもなかったようですね…。
85mmの評価がとても高いことも含めて、この50mmの残念さが際立ちます…。
α7iiとの組み合わせはAFの課題が特に目立つそうです。

使っています。

α7ⅡとSEL24240と一緒に買って5万円のキャシュバックがありました。的ハズレの意見ではありますが、私的にはこのレンズが高価であるとは思っていません。

確かに、AFで迷う場面は多々あります。しかし、この軽量コンパクトで持ち歩き易いレンズは、性能的な弱点を十分に補っています。
α7Ⅱのボディ2台に、それぞれこのレンズと24240を装着し、街中を持ち歩いても、スナップ撮影が楽にできます。また、日々のお散歩レンズとしても重宝しています。

さまざまな収差や周辺光量落ちなどは、特に気になるレベルではないと思います。

価格的で撒き餌さレンズとの比較だと分が悪そうですね
しかしなぜここまでAFが遅いのかが不思議です
α9やα7Rⅲで試していないのでなんとも言えませんが、仮に最新機種でも同程度であれば、それがこのレンズの性能かもしれません
最新機種やファームアップで今後も改善されていくと良いですね

海外の検証動画で「旧SONY純正撒き餌」のSEL50F18との対決で、APS-C同士での比較においても、このSEL50F18Fはあまり良い評価をされていたのを記憶しています。

ボディ側のAF性能こそSONY機の最大のウリみたいなところがあるので、このレンズのAF性能はなんとかして欲しいと思います。

オールレンズも使用したくて他社からマウント替えを検討していた時に初めて触ったソニー機がα7ii+SEL50F18Fでした。
AFが遅いだけならいいものの、迷って往復した上で諦めるのでその時は購入を控えました。
現在はオールレンズや他のFEレンズで撮影を楽しんでおりαは無くてはならない存在になりましたが、SEL50F18Fのおかげでかなり長い期間その楽しみを知れなかったのは事実です。


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このページは、2017年12月24日 に公開されたブログ記事です。

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