EOS Kiss X3の描写は良好だがKiss X2との差はとてもわずか

dpreviewにEOS 500D (Kiss X3)のレビューが掲載されています。

Canon EOS 500D (Digital Rebel T1i / Kiss X3 Digital) Review June 2009, by Lars Rehm and Richard Butler

  • 最低感度ではクリーンでディテールに富んだ描写で色再現も自然。しかし、1500万画素を活かすにはよいレンズに投資する必要がある。キットレンズは周辺部の描写が苦しい。解像力やディテールの描写は良好だが、KissX2との差はとてもわずか
  • 感度はISO1600までは完全に実用的でディテールも良好。しかし、D5000と比べるとより色ノイズが多い。ISO3200ではソフトな描写になり、それより上の感度は非常用。高感度性能は優れているが、このクラスでベストではない
  • HD動画のクオリティは良好だが、音声は画像ほどクオリティがよくない。コントラストAFは、ほとんどの撮影状況でとても遅いが、これは多くのライバルも同じ
  • RAWでの撮影ではライバルに比べてノイズが目立ち、画像を補正する際のマージンが少ない。JPEGエンジンが優秀なため、RAWでの画質は若干印象が悪く、高感度ノイズやピクセルレベルのディテール描写でライバルやKissX2にさえ遅れをとっている
  • 露出は、明るくコントラストの強い場所ではオーバーになる傾向がある。人工光下ではオートホワイトバランスは信頼できない
  • あなたがKiss X2か最近のエントリーモデルを所有しているなら、画質の観点からは必ずしも買い換える必要はない。しかし、HD動画や高解像度モニタ、高感度の拡張などの機能はお金を出すための理由になるだろう

 

DIGIC4になってから、JPEGの画質のソフトさを指摘するレビューはしばしば目にしますが、このレビューのように逆にRAWのクオリティの問題を指摘するのはとても珍しいですね。

高感度はCAMERA LABSのレビューでもD5000のほうが優秀という結果が出ていて、この点に関しては画素数の少ないセンサーを採用したニコンにアドバンテージがあるようです。