シグマ150-500mm F5-6.3は望遠側の解像力がウィークポイント

LensTip.comにシグマ150-500mm F5-6.3 DG OS HSMのレビューが掲載されています。

Sigma 150-500 mm f/5.0-6.3 APO DG OS HSM lens review

  • 中心部の解像力は、ワイド側では傑出しているというほどではないが、開放からとても良好な値。250-370mmでは解像力は若干低くなるが、それでも良好な値で絞り開放から30lpmm(※基準となる値)を超える。500mmでは絞っても30lpmmに到達しない
  • 周辺部ではズーム域による解像力のばらつきは更に大きくなる。150mmでは極めて良好な解像力だが、250mmでは平均的な性能、それ以上の焦点距離では解像力は極めて低い。500mmでは20lpmmのラインと交差するレベル
  • 色収差は平均以下で非常によく補正されているが、500mmでは絞ると色収差が大きくなる
  • 歪曲は0.30%~0.44%のわずかな糸巻き型で、褒められる性能
  • 周辺光量落ちは、ワイド側では目立たないが、500mm開放では-0.60EVで目に付く。F11まで絞るとほぼ解消する
  • 逆光ではゴーストが目立ち、ゴースト・フレア耐性は喜べないもの。望遠側ではゴーストはそれほど目立たなくなるがコントラストが低下する
  • 評価の難しいレンズだが、手ブレ補正付きの500mmレンズであまり高価でないレンズは他に選択肢がない。よりよい性能のEXシリーズにすれば、多くの人は喜んで画質のためにお金を出すだろう

 

望遠側の解像力は少々低い値ですが、価格を考えれば納得の性能ではないかと思います。サンプルを見ると、純正の高価な500mmクラスの望遠レンズには及びませんが、MTFから受ける印象よりも切れ味がよくて、これはこれで十分使い物になるレンズという印象です。

----------------------------------------------------------

[お知らせ]
文字のコントラストが強すぎて読みにくいという意見をいただきましたので、テキストの輝度を#FFF→#DDDに落としてみました。管理人のディスプレイだとやや眠い印象なのですが、皆様の環境ではいかがでしょうか。

----------------------------------------------------------