EF17-40mm F4LはAPS-Cで使うには弱点のない優秀なレンズ

PhotozoneにEF17-40mm F4Lの15MPのAPS-C機(EOS 50D)による再テストが掲載されています。

Canon EF 17-40mm f/4 USM L - Retest @ 15mp

  • 17mmでは2.5%の強いタル型の歪曲があるが、24mmではわずか(0.83%)なタル型になり、40mmではほとんど歪曲は認められない。APS-C専用レンズと比較して歪曲は穏やか
  • 周辺光量落ちは、フルサイズ用のレンズなので、APS-Cでは問題はなく、基本的に開放から使用可能
  • 解像力はスタジオでのテストでは非常によい値を示している。中央ではズーム全域で、"とても良い(very good)"~"最高(excellent)"のレベル。周辺部は、おおむねとてもシャープで、F5.6まで絞れば四隅まで均一になる
  • 色収差はこのクラスのレンズとしては穏やかだが、F4では1pxを超えるのが問題。F5.6かそれ以上に絞れば無視できるレベルになる
  • APS-Cで使うにはシャープでコントラストも高く、周辺光量落ちも少ない優秀なレンズで、大きな弱点はない。しかし、フルサイズのテスト結果では同じような実力ではないので、フルサイズへステップアップするなら期待するほどの性能ではないかもしれない
  • EF-S17-55mm F2.8 ISが手ごわいライバルで、若干性能が優れているが、コストパフォーマンスの点からはEF17-40mm F4L は今でも魅力的

 

このレンズは5D Mark II によるテストでは周辺部がかなり厳しい描写で、少々古さを感じさせる結果でしたが、APS-Cではズーム全域で周辺部まで高い解像力で、1500万画素機でも十分に使える性能ですね。

ただ、APS-C用レンズとして使うならEF-S17-55mm F2.8 ISのほうが便利でしょうし、フルサイズ用としては記事にもある通りそれなりの性能なので、今ではEF17-40mm F4L は微妙な立場のレンズかもしれませんね。このレンズのユーザーの管理人としては複雑ですが・・・(^^;