キヤノンEF-S15-85mm F3.5-5.6 ISは性能に対して若干価格が高めのレンズ

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Canon EF-S 15-85mm f/3.5-5.6 USM IS - Review / Lens Test Report

  • 歪曲は15mmでは極めて大きなタル型(3.15%)。これはいくらか残念な点かもしれないが、このジャンルのレンズでは普通のことだ。15mm以外の焦点距離では歪曲は1%以下で目立たなくなる
  • 開放付近での周辺光量落ちは、残念ながら大きな問題だ。広角端ではF3.5で1.9EV(この値は我々の使用しているグラフのスケールからはみ出してしまう)で、ほとんどの場面で容易に目に付く。F5.6まで絞ると改善するが、問題をあらかた解消するにはF8まで絞る必要がある
  • 中央部の解像力は15mmと24mmでは並外れて高く、周辺部と四隅の解像力も全ての絞り値で"とても良好(very good)"のレベル。50mmでは周辺部の解像力が落ち、F5では"よい(good)"のレベルにしか達しないが、絞れば"とても良い"のレベルになる
  • 85mmはこのレンズの最も弱い点で、周辺部の解像力は"よい(good)"のレベルにしか達しない。しかし、中央部はとてもしっかりとした解像力
  • 倍率色収差は15mmと85mmでは1.8pxに達し、少々問題がある。ズーム中間域では色収差はよく補正されている
  • このレンズは性能に対して少し価格が高めだが、いずれは良識的な実売価格になるだろう

 

望遠側の周辺部の解像力はやや物足りない値ですが、広角側の解像力は良好で、特に中央部はズーム全域で抜群に高い値になっています。旧型のEF-S17-85mmと比べると特に広角側で大きく性能が改善しているようです。

ただ、周辺光量落ちのレコード記録を作ってしまっていることや、倍率色収差がかなり大き目であることなど、いくつかの欠点もあるレンズのようですね。