シグマ 18-50mm F2.8-4.5 OSは長所も多いが欠点もあるレンズ

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Sigma 18-50 mm f/2.8-4.5 DC OS HSM - lens review

  • 手ブレ補正は実測で2~2.3段分で多くのボディ内手ブレ補正機と同じくらいの効果
  • 中央部の解像力は18-30mmでは開放から40lpmmを超える素晴らしい値。50mmでは他の焦点域よりも少し解像力が低くなるが、開放から30lpmmを超えており悪くはない
  • 周辺部の解像力はワイド側では特に弱く、絞っても(基準となる)30lpmmを超えない。望遠側は広角側よりもましだが、それほど解像力は高くない。周辺部の解像力では、シグマは高価な17-55mm F2.8クラスだけでなく、安価な18-55mmクラスのキットレンズにも負けている
  • 色収差は18mmでは0.16%に届く大きな値だが、それ以外の焦点距離では色収差はわずかで問題はない
  • 歪曲は18mmで-2.98%のタル型でこのクラスでは最も歪曲が少ないレンズの一つ
  • 逆行耐性は満足の行かないものだが、18mmだけはゴーストの発生は少ない
  • 周辺光量落ちは18mm開放で51%(-2.05EV)で非常に大きい。F4で34%、F5.6で27%、F8まで絞っても21%で周辺光量落ちが目に付く
  • AFは極めて高速で、フォーカスミスもわずか4%と精度も良好
  • 多くの長所があるが、同時にいくつかの欠点もあるレンズ。キットレンズより作りがよくHSMが採用されており、F値も明るいので、古いキットレンズからの買い替えにはいいが、シグマ17-70、18-50 F2.8、タムロン17-50 F2.8などと比較するとどれを選択するのかは難しい

 

手ブレ補正と超音波モーターを採用しているにもかかわらずとても低価格で、コストパフォーマンスは抜群のレンズですね。

ただ、光学性能的には、周辺部の解像力がかなり低いことや、周辺光量落ちが非常に大きいことなどのいくつかのウィークポイントがあるようなので、予算に余裕があれば17-70 OSあたりを選んでおいたほうが満足度は高いかもしれませんね。