キヤノンEF-S18-55mm F3.5-5.6 ISは解像力が旧型から著しく改善

LensTipにキヤノンEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS(Kiss X3やX4のキットレンズ)のレビューが掲載されています。

Canon EF-S 18-55 mm f/3.5-5.6 IS - lens review

  • 手ブレ補正は実測で2~2.5段分で公称の4段分よりもかなり低い
  • 中央部の解像力は(広角側~中間域では)若干絞れば40lpmm(基準値は30lpmm)に達する良好な結果で、旧型(ISなし)と比べると著しく改善している。望遠側でも開放から30lpmmを超えるしっかりした性能
  • 周辺部の解像力はズーム全域でほぼ基準値の30lpmmを超えており、ここでも旧型(どの条件でも30lpmmを超えなかった)から大きく改善している
  • 色収差は18mmでは0.09~0.16%で旧型から悪化している。これは、無視できない値で実写でも目立つだろう。しかし、望遠側にズームすると問題は改善する
  • 歪曲は広角端で-3.96%の著しいタル型だが、旧型の-4.6%よりは改善している。35mmでは-0.17%のタル型で気付かないレベル。55mmでは0.42%のわずかな糸巻き型
  • 周辺光量落ちは広角端の開放で35%(-1.43EV)で旧型よりも悪化している。F4でも32%、F5.6で23%、F8で17%だがF11まで絞るとほとんど気付かないレベル(12%)になる
  • 逆光耐性は旧型よりも若干悪くなっている。ゴーストやフレアはそれほど強烈ではないが、ライバルよりも劣っている
  • AFは少し音がするが速度は比較的速く問題ない。ピントを外したのは3%で精度はとても良好
  • ペンタックスやニコンのキットレンズも満足のいく結果だったが、キヤノンのキットレンズも同様だ。18-55mm ISは完璧なレンズではなく、いくつかの欠点もあるが、アドバンテージも多く、この価格のレンズにこれ以上は要求できないだろう

 

キヤノンのキットレンズ(18-55mm IS)は、Photozoneのテストでもかなり良い結果を残してしますが、ここでも特にMTFは格上のレンズを食ってしまうほどの非常に高い値となっています。

ただ、1800万画素機で使うとこのレンズでも十分な性能とは言えないケースもあるようで、Kiss X4のレビューではこのレンズに対する不満の声も出ているようですね。