Zeiss Makro-Planar T*100mm F2はこのクラスで最高の解像力

PhotozoneにツァイスのMakro-Planar T* 100mm F2のフルサイズ機(EOS 5D Mark II)によるレビューが掲載されています。

Zeiss ZF (ZE) Makro-Planar T* 100mm f/2 (on Canon EOS) - Lab Test / Review

  • 総金属性の鏡筒は見事な出来で、フォーカスリングの感触は群を抜いてよい。フォーカス時には前玉は回転しないが、レンズが繰り出し、近接時にはかなり長くなる。これはマクロレンズでは珍しくないことだが、最近は(キヤノンのEF100mm F2.8L ISのように)全長が変わらないレンズが多い
  • 歪曲は-0.00776%で、歪曲の無い画像を得ることができる
  • 周辺光量落ちは、F2では1.5EVで目立つがライバルのF2.8(開放)と比べて悪くはない。絞れば周辺光量落ちは改善しF4以上では解消する
  • 中央の解像力はF2の開放からすでに極めてシャープで、周辺部もとても良い(very good)。F4まで絞ると、中央部の解像力は過去のレコード以上になり、2100万画素のテスト機の解像力を超えている。F5.6まで絞ると画面全域で最高(excellent)の解像力に到達する。このレンズの解像力は極上
  • 倍率色収差は極めてよく補正されており、問題ない
  • ボケはとてもスムーズ。ハイライトの形はF2~F2.8では非常によいが、F4以上に絞ると細かく見れば絞りの形が見えるかもしれない。ボケの色ズレ(軸上色収差)は、F2~F5.6の間で目に付く
  • このレンズは、フルサイズのEOSでテストした中では最高の中望遠マクロだ。最大撮影倍率は1/2倍までなのがいくらか不利な点だが、開放がF2なのでポートレートなどの応用範囲が広くなるだろう。価格は高いがフルサイズでも良好な性能で、あなたがMFで我慢できるなら大いに推薦!

 

光学性能の評価は5点満点で4.5点と、極めて高い評価になっています。解像力は過去のレコードを破るほど高く、またボケ味も良好で文句のつけようが無い高性能レンズだと思います。

ハーフマクロであることとピント合わせがMFになることが気にならないユーザーには、最高の望遠マクロかもしれませんね。