シグマ17-70mm F2.8-4 DC OSは際立ったところはないが目立った欠点もないレンズ

Photozoneにシグマ17-70mm F2.8-4 DC Macro OSのレビューが掲載されています。

Sigma AF 17-70mm f/2.8-4 HSM DC OS macro - Lab Test / Review

  • 鏡筒のクオリティはとてもよく、ズームリングとピントリングはスムーズで快適に回る。レンズは望遠側でかなり伸びるが、前玉は回転しない
  • AF中にフォーカスリングが回転するのは、コストダウンが明確な点だ。HSMは速くほとんど無音だが、AFモードでのフルタイムマニュアルはできない
  • 歪曲は、17mmでは3.1%のタル型でかなり目立つ。望遠側ではわずかな糸巻き型。24mmでは、ほぼ歪曲はゼロになる
  • 周辺光量落ちは、17mm F2.8は1.3EV前後で、シチュエーションによっては目立つ。F4まで絞ればほとんど問題はなくなり、F5.6以上にまで絞ると問題は解消する。また、望遠側では中程度以上の周辺光量落ちが見られる
  • 中央の解像力は17mmでは開放から良好で、絞れば最高レベル(excellent)に達する。周辺部は良好(good)だが、四隅は少々甘くF4まで絞るべき。24mm~40mmがこのレンズのスイートスポットで、それほど解像力は際立ってはいないが目立った欠点もない。70mmでは解像力が落ち、中央ももはや極めてよいとは言えなくなるが、良好な解像力は保っていて絞ればいくらか向上する
  • 倍率色収差は1ピクセル前後で、ピークの17mmF4でも1.3ピクセルと良好に補正されている。色収差はピクセル等倍で見れば目に付くかもしれないが、プリントでは問題ない
  • シグマの17-70mm OSは予算が限定されている人には、かなり決定的な選択肢だろう。このレンズは際立った性能はないが、解像力は概ねしっかりとしている。全体的には、旧型とほとんど同じような性能だ

 

光学性能は5点満点で3点と普通の評価になっています。解像力は、17mm開放で四隅がかなり落ち込むことを除けば可もなく不可もなくといった感じで、同じシグマの8-16mmのようなインパクトはありませんが、コストパフォーマンスは良好で、これはこれで悪くはないレンズだと思います。