ニコンAF-S NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6G ED VRは高倍率ズームとしては立派な性能

ePHOTOzineに、ニコンAF-S NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6 G ED VRのレビューが掲載されています。

Nikon AF-S Nikkor 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR Interchangeable Lens Review

  • 最初にこのレンズの大きさに驚いた。このタイプのレンズとしては小さなレンズではなく、花形フードを取り付けると非常に目立つ。レンズの作りと仕上げは、ニコンの最新の中級レベルのズームとしては標準的
  • 合焦はインナーフォーカスで、前玉は回転しない。AFはズームの広角端と望遠端では暗所で時々迷うことがあるが、それでも全体としては、AFスピードは多くの場合高速で素晴らしい。手ブレ補正は300mmでは、1/15秒で半分がブレずに撮影することができた
  • 28mmでは中央は良好な解像力で周辺部も許容範囲内。望遠側にズームすると開放時の解像力は若干向上し、105mmでは中央は開放から良好で周辺部も十分に許容できる解像力。300mmでも中央は開放から良好な解像力、周辺部も許容範囲内で、高倍率ズームとしてはとても立派な性能だ。このタイプの高倍率ズームでは光学的に妥協していることが多いが、このレンズは解像力に関する限りは立派な性能
  • 色収差は最も悪い28mmの周辺部で0.8ピクセルで、コントラストの高い場面では目立つが、十分に低い値で許容範囲内のレベルに収まっている
  • 周辺光量落ちは、28mm開放で1.13EVでF5.6まで絞れば解消する。300mmでは1.68EVと若干周辺光量落ちは大きくなり、解消するにはF11まで絞る必要がある。
  • 歪曲は、28mmで6.81%のタル型は極めて大きく、直線的な被写体では目立つ。300mmでは2.09%の糸巻き型で大きな問題ではないが、状況によっては目立つ。幸いなことに歪曲の形は整っているので、後処理で補正するのは容易
  • ナノクリスタルコートは採用されていないが、若干のフレアとコントラスト低下がある程度で逆光耐性はまずまず良好
  • 価格は少し高いが、このタイプのレンズとしては性能はとても良好。静音なAFと手ブレ補正、そして300mmでF5.6の明るさを持つ高倍率ズームとしては他に選択肢が無い
    (※このレビューではテストにD700を使用しています)

 

サンプルを見る限りでは、広角端でも絞れば周辺部まで十分にシャープで良好な画質ですね。高倍率ズームでは望遠端は甘くなりがちですが、このレンズは300mmでもモヤモヤとした描写にならずにキレのよい画質を維持しています。

タムロンの28-300mm VCと比べると高価ですが、高倍率ズームとしてはかなり高性能で、値段が高いだけのことはあるレンズのようですね。

あと、ePHOTOzineのテストではPhotozoneなどと比べて歪曲の値が非常に大きく出る傾向があるようなので、歪曲は参考程度に見ておいたほうがいいかもしれません。