ソニー85mm F2.8 SAMはとびきり価値のあるレンズ

kurtmunger.comに、ソニー85mm F2.8 SAMのレビューが掲載されています。

Sony 85mm F/2.8 SAM review

  • フォーカスリングはAF中に回転するので、指が触れないように注意が必要。フィルター枠は回転しないので、偏光フィルターの使用は快適だ。フォーカスリングの回転角は1/2周以上あるので、MFでのピントの微調整は容易。AFはSSMモーター搭載レンズのように静かではなく、作動音が大きい。
  • ハイライトのボケは、すべての絞り値で若干の縁取りが見られるが、おおむね良好。ハイライトの縁の部分には、後ボケでは緑色の、前ボケではマゼンタの色が付くが、これは心配には及ばない。
  • 逆光では太陽が画面の近くや内側にあると緑色の丸いゴーストが見られることがあるが、全体としては、ゴーストはよく抑えられている。フレア耐性はせいぜい平均並みで、太陽が画面の近くにある場合は注意が必要。付属のフードを使うか、ハレ切りをしたほうが良い。
  • 周辺光量落ちは、APS-Cでは近距離でも遠距離でも心配はない。フルサイズでは周辺光量落ちは大きく、開放で"中程度"~"大きい"のレベル。しかし、1段絞れば、四隅の黒く落ちている部分は申し分なく改善する。
  • (APS-Cでもフルサイズでも)中央の解像力は開放からとても良好。F2.8では若干かすんで見えるが、大伸ばししなければ目立たない。
  • (APS-Cの)画面中間域の解像力は開放では若干ソフトだが、F4まで絞れば即座にシャープになり、中央とほとんど同じシャープさになる。(フルサイズでは)F2.8では少しソフトだが、F5.6まで絞れば中央とほとんど同じシャープさになる。
  • (APS-Cの)四隅の解像力は開放では若干ソフトだが、F4まで絞ればシャープになり、F5.6-F8まで絞ればとてもシャープになる。絞ったときの解像力は画面中間域とほとんど同じ。(フルサイズでは)F2.8は少しソフトで暗いが、F5.6まで絞れば素晴らしくシャープになる。
  • 倍率色収差は穏やかで、画面周辺部で大部分がマゼンタ(シアンも見られる)の色ずれが見られる。軸上色収差はF2.8では目に付くが、F4まで絞ればほとんど解消する。単焦点レンズとしては軸上色収差は少し予想より大きいが、厳しい条件でなければそれほど目立たない。
  • 85mm F2.8 SAMは素晴らしい性能だ。良い点は、小型軽量なことと、中央の解像力が開放でさえ非常に高く周辺部・四隅も絞れば中央に匹敵する解像力になること。貴方がこの焦点距離のレンズを探しているソニーユーザーなら、このレンズはとびきり価値のあるレンズだ。

 

安価なレンズですが、絞れば周辺部の解像力も十分に高くなるようなので、フルサイズでも問題なく使えそうですね。ボケは若干色が付くようですが、開放付近では柔らかくてよい感じです。わずか175グラムのレンズなので、荷物を軽くまとめたいときでも躊躇なくもっていけそうですね。