オリンパスの新型AFは赤外線を利用して高速動作を実現している?

43rumorsに、オリンパスの特許に基づく、新型PENの高速AFの仕組みに関する解説が掲載されています。

Olympus patent do show the new AF system and sensor (Infrared is the key?)

  • Anton Rahmadi氏が、オリンパスの新AFシステムがどのように動作するのかについての考えを教えてくれた。彼は、新タイプのAFシステムについて記述されたオリンパスの特許を見つけている。Anton氏は、どのようにAFが動作するのか(以下のように)簡潔に述べている。

    • TruePic VI は2つのコアから構成されており、左のコアは画像処理エンジン、右のコアは合焦用のプロセッサだ。
    • 合焦用のプロセッサは、ピントを合わせようとしている間に画像を一度バッファメモリーに保存する。次に、G(グリーン)とIR(赤外線)の2つのチャンネルから読み込んだ情報に基づいて焦点の予測が演算される。そして、予測の焦点が選択され、駆動装置を動かすように命令が送られる。
    • カスタマイズされたセンサー: オリンパスはセンサーのR-G-G-Bのグリーンチャンネルの上にIR(赤外線)チャンネルを付加してR-G-IR-Bとしている。
    • マイクロレンズの設計: 赤外線の帯域はフィルターされていない。
    • 新型のレンズ: コーティングが赤外線の帯域をセンサーまで通す。オリンパスは2002年に赤外線をカットするガラス、2008年に赤外線をカットするコーティングの特許を取得している。
    • この特許はオリンパス(E-P3)が赤外線アシストフォーカスを採用していることを示している。考えられる欠点は、 赤外線を妨げるどのようなフィルターを装着しても、AFは以前のレベルにスローダウンすること。

 

G(グリーン)とIR(赤外)の異なる波長の光を使って、ピント位置を演算するというのは興味深い技術ですね。実際に新型PENにこの技術が採用されているとすると、オリンパスのコントラストAFが飛躍的に高速化されるという噂にも期待できそうです。

ただ、フィルターの使用が制限されるかもしれないという話は、少々気になるところですね。それからAFの話とは直接関係ありませんが、赤外線がセンサーまで達するということは、新型PENでは、天体撮影でボディを改造することなく赤い星雲が撮影できるかもしれませんね。