パナソニックG3の高感度の画質はAPS-C機(D5100、Kiss X5)と同等かそれ以上

CAMERA LABSに、パナソニックDMC-G3のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix DMC-G3 review

  • AFはGH2の高速なAFを基本的に引き継いでおり、14-42mmのキットレンズとの組合せでさえ、キットレンズを付けた一眼レフの位相差AFよりも速くピントが合う。ライブビューに切り替えると、その差は当惑してしまうほどだ。
  • G3のJPEGエンジンは、パンチのあるKiss X5と比べると比較的ゆったりとした絵作りで、控え目なD5100と同じような傾向。
  • JPEGによるD5100との高感度の比較では、ISO400まではどちらも良好な画質。ISO800では両者とも若干ノイズが増え彩度が失われるが、D5100の方がノイズが多い。ISO1600とISO3200では、どちらもノイズが増えるが、G3のほうがD5100よりもクリーンでシャキっとしている。ISO6400では、両者とも汚れが目立つが、G3のノイズリダクションのほうが良好な結果を残している(比較サンプルはこちら)。
  • パナソニックG3の新型センサーは、D5100と張りあっており、時にはD5100の画質を上回ってさえいる(後処理とノイズリダクションが優秀であることも間違いない)。これまでの12MPセンサーを採用したm4/3機は、高感度でAPS-C機の性能を下回っていたことを考えると、ノイズの抑制と解像力において、これは確かに目覚しい成果だ。G3は、Kiss X5の18MPセンサーとも張りあっており、わずかだが間違いなく勝っている(比較サンプルはこちら)。
  • パナソニックのG3はバランスが取れており、恐らく間違いなくこれまでで最も完成したミラーレス機の1つだ。良くない点は、マイク端子が無いことと、動画中に露出のコントロールができないこと。動体専門の人や暗所で撮影する人は、伝統的な一眼レフの方が向いているが、それ以外の人はG3をよく検討してみるべきだ。
  • 良い点: APS-Cに匹敵する素晴らしい画質、可動式のタッチスクリーンモニタ、静かで極めてAFの速いHD動画、非常に速いAFと顔認識(ポートレートに理想的)。
  • 悪い点: コンティニュアスAF時に連写が遅い、3コマ/秒より速い連写中にライブビューができない、暗所やスポーツでは伝統的な一眼レフが上、マイク端子が付いていない。

 

G3はこれまでよりも大幅に高画素化されているにもかかわらず、APS-Cの2機種(ニコンD5100とキヤノンKiss X5)を相手に、高感度でわずかとはいえ優位に立っているのはすごい進歩ですね。

ただ、DxO Markの結果では、G3のセンサー自体はそれほど良い値ではなかったので、ノイズリダクションなどの後処理が優秀なのが効いているのかもしれませんね。