Photozoneに、キヤノンEF8-15mm F4L フィッシュアイ USMのフルサイズ機(5D Mark II)によるレビューが掲載されています。
・Canon EF 8-15mm f/4 USM L Fisheye - Review / Test Report
- 金属製の鏡筒とスムーズなコントロールリング(ズームリングとフォーカスリング)のおかげで、造りは卓越したクオリティ。レンズはズーミングでわずかに伸びる。前玉が若干突出しているので、フィルターは使えないが、後部にゼラチンフィルターホルダーが装備されている。
- フルサイズでは8mmで全周魚眼に、14-15mmで対角魚眼になる。
- 周辺光量落ちは、魚眼で正確なデータを取るのが困難だが、いずれにしても心配はない。
- 中央の解像力は、まさに驚異的で、我々の使用しているグラフの目盛りさえ超えてしまっている。周辺部はそれほど素晴らしくはないが、それでも開放で"良い(good)"~"とても良い(very good)"解像力で、絞れば"とても良い(very good)"解像力に達する。
- 15mmでも中央は開放で"素晴らしい(excellent)"解像力で、画質は良好だが、周辺部はちょうと"良い(good)"の値で、絞ってかろうじて"とても良い(very good)"に届く。このレンズはとてもしっかりとした解像力で、スイートスポットはワイド端だ。
- 像面の湾曲は15mmでは非常に大きいが、被写界深度が深いためそれほど問題にはならない。センタリングの精度(レンズの偏芯)は極めて良好。
- 倍率色収差は興味深いことにワイド端(8mm)が最もよく、1.5ピクセル前後の穏やかな値。望遠側(15mm)では、中間以上の絞りで2.5ピクセル前後と大きくなり、ハイコントラストの場面では目立つ。
- 円周魚眼と対角魚眼を1本のレンズで実現できるのは、市場では唯一のものだ。光学性能も優秀で鏡筒の造りも素晴らしい。AFは速く無音に近いが、AFは無限遠にピントが行く傾向があることを覚えておいたほうがいい。技術や機械的なことから離れて、このようなレンズを使えることは純粋な喜びだ。このレンズの光学性能に最高点は付けないが、それでもこの独自性を考えると"大いに推薦"に値するレンズだと感じている。
光学性能は5点満点中3点と標準的な点数ですが、他にはないスペックが高く評価されて"大いに推薦(Highly Recommended)"となっています。このレンズはフルサイズでは円周魚眼と対角魚眼、APS-HとAPS-Cでは対角魚眼として使える万能魚眼レンズで、これ1本あれば魚眼を使う用途の全てをカバーできるのでとても重宝しそうですね。
猫好き
このレンズは、7Dと5D2で使用しています。造りも写りもLレンズなので、満足していますが、F値がF4と少し暗めなので、オーロラの撮影では、少し不利です。だからキヤノンには、5D2の後継ノイズ耐性は、今よりも二段くらい高めて欲しいです。
ぞぬ
買いましたが、凝縮感があってとても格好いいレンズです。シャープで、抜けがよく、いい意味でデジタル的な写りをします。魚眼好きな人なら、このレンズのためにマウント変更をしても不思議ではない、それくらいの素晴らしいレンズだと思いました。個人的にはAPS-Cでの使用が面白いですね。このレンズのために、バリアングルのついた60Dを購入しようかと検討中です。