キヤノンが透過ミラーの画質劣化を補正する特許を申請中

エンジニアの嗜みで、キヤノンの透過ミラーにおける画質劣化の補正に関する特許が紹介されています。

・Canon ハーフミラーの画質劣化を補正する特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • キヤノンが透過ミラーに生じるゴーストと収差を補正する技術に関する特許を出願中。もし透過ミラーのデメリットを緩和出来るのなら、現行の一眼レフ用の交換レンズ資産を無駄にせず、次世代カメラシステム(ミラーレスとは限らない)へ移行出来そう。
  • キヤノンの特許: 画質の劣化を画処理によって補正する。画像の任意の点における、劣化前の光量分布と劣化後の光量分布は式によって求めることが出来る。ゴースト、収差を補正する。
  • ソニーのトランスルーセントミラーは、光路中に余分な光学系をはさむので、画質に影響を与えることは明白で賛否両論あったが、キヤノンの特許はその劣化した画質を補正するというもの。

 

確かに、透過ミラーのデータを画像処理エンジンやRAW現像ソフトに入れておけば、レンズの収差補正と同様に透過ミラーによる画像の劣化を補正できそうです。

キヤノンはEOS RT、EOS-1N RS以来、透過ミラー(ペリクルミラー)を採用したカメラを発売していませんが、今でも研究・開発は続けているようなので、将来再びペリクルミラー機が登場する可能性もあるかもしれませんね。