富士フイルムX10は価格が納得できるなら素晴らしいカメラ

ePHOTOzineに、富士フイルムX10のレビューが掲載されています。

Fujifilm FinePix X10 Serious Compact Review

  • ボディは金属製でしっかりとしており、極めてよくできている。
  • メニューはX100やF600EXRのような他の富士のカメラと同様で、富士のメニューに慣れていれば、すぐに使い方が把握できるはずだ。
  • バッテリーライフはCIPAの基準で270枚で、実写では260枚でバッテリーがなくなった。
  • ピントが合っている状態では、シャッターは瞬時に切れ、測定できるシャッターラグは実質的にない(0.05秒以下)。AFは広角側でも望遠側でも一様に速い。撮影から撮影までの間隔も短い(0.9秒)。 クイックスタートモードにしておけば、起動時間は非常に速い(0.9秒)。レンズ周囲のON/OFFスイッチは、カメラを見ることなく容易に操作を行うことができる。
  • サンプルではディテールも色再現も良好で、ポートレートでは赤目になることはほとんどなかった。木々を撮影したサンプルではパープルフリンジが見られたが、その他のサンプルではパープルフリンジは目立たなかった。歪曲は広角端で若干のタル型、望遠端ではごくわずかな糸巻き型。周辺光量落ちは、広角の端開放でも非常に少ない。
  • 高感度ノイズはISO100-800では少なく、ISO1600でも実用になる画質が得られる。ISO3200では、画質の劣化が見て取れるが、センサーの小さなカメラとしては大したものだ。色再現はISO6400に至るまで良好なレベル。ISO12800では3MPになりディテールが明らかに失われる。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯では暖色に傾くが、プリセットを使うとずっと良好な結果を得られる。蛍光灯下では、オートホワイトバランスが素晴らしい結果で、プリセットはイエローかマゼンタのどちらかに傾く。
  • このカメラは手に持つと素晴らしい感触だ。しかし、もっと重要なのは、AFとシャッターレスポンスが極めて速く、街中のスナップで使いやすく、カメラとして素晴らしいと感じることだ。マニュアルズームは、"本物"のカメラを使っているように感じされてくれる。光学ファインダーはバッテリーを節約するために役に立つ。EXRセンサーには様々なモードがあり、汎用性を高めている。ボタン・ダイヤルが豊富で画質も素晴らしく、価格が納得できるならこのカメラは素晴らしい選択肢になるだろう。
  • 良い点: 光学ファインダー、ズームによるON/OFFスイッチ、操作性、シャッターレスポンスとAFスピード、印刷媒体のマニュアルが付属すること、DRモードのダイナミックレンジ、明るく色乗りがよい、ノイズが少ない。
  • 悪い点: 価格が高い、他のハイエンドコンパクトよりも大きい、ローノイズ/DRモードでは解像度が6MPに落ちる。

 

ボタン・ダイヤル類が豊富で操作性がよく、AF等のレスポンスも優秀なので、コンパクトとしてはとても気持よく撮影できそうなカメラですね。画質は、シャープネスがあまり強くなく、富士らしく落ち着いた絵作りという印象です。

あと、価格の高さが指摘されていますが、ボディの質感の高さを考えると、他のハイエンドコンパクトより高価になるのは仕方かないかもしれませんね。