キヤノンPowerShot S100はノイズは少ないが若干ソフトな画質

CAMERA LABSに、キヤノンのPowerShot S95とPowerShot S100の高感度の比較レビューが掲載されています。

Canon PowerShot S100 vs PowerShot S95 Noise

  • 現実の環境でS100とS95のノイズレベルの比較を行った。撮影はベストのクオリティのJPEGで、絞りはF4にセットした。S100のノイズリダクションはデフォルトのスタンダードに設定した(S95はノイズリダクションの設定ができない)。
  • S100は、デフォルトのJPEGでは、とてもパンチの効いた画質のS95と比較すると若干ソフトな画質だ。しかし、S95の画質を好むユーザーは、単にメニューからシャープネスとコントラストを上げてやれば、容易にS95の画質が得られる。
  • ISO80とISO100は両機ともおおまかに言って同程度のディテールで、S100の200万画素分のアドバンテージは見られない。従って、より高い解像力を求めてS95からアップグレードするのは、やめたほうがいい。しかし、両機ともシャープでディテールに富んでおり、これと言ったノイズも見られない。
  • ISO200では両機ともに軽微なノイズの兆候が見られるが、S95のほうがより目立つ。とは言え、まだ心配する必要はない。しかし、ISO400ではS95はよりノイズが明確になり、そしてISO800ではS95は荒れ始める。一方でS100は、若干ソフトになり多少輪郭が曖昧になるが、全体的にはよりクリーンな画質だ。
  • ISO1600では両機ともディテイールが失われ輪郭が甘くなってくるが、S100はよりクリーンな画質。両機とも、まだ立派な画質だ。S100はノイズリダクションを弱(Low)に設定しても十分使える。
  • ISO3200では大きく劣化するが、ここではS100はS95よりも切れ味がよい。両機とも小さなセンサーのカメラとしては立派な画質。S100はISO6400も設定可能だが、これは実用的ではなく非常用だ。
  • S100には複数の画像を重ねてノイズを減らすHSモード(夜景モード)が搭載されており、ISO3200での比較では通常モードと比べると、ずっとクリーンな画質だ。HSモードでは、ディテールを失うことなく、ノイズが減りスムーズになっている。S95のローライトモードは解像度が大幅に下がってしまうので、ここではS100が優れている。
  • S100は、デフォルトの設定では、S95と比べてよりクリーンだが若干ソフトな画質だ。S100は高感度ノイズの少ない画像を楽しめるが、ベストの結果を得るには、私ならRAWで撮影してシャープネスとコントラストを調整するだろう。S100の高感度はS95よりも優れているが、昼と夜ほどの大きな違いではない。

 

JPEGの比較では、高感度はS100のほうが明らかにノイズが少ないようですが、低感度はS95のほうがシャッキリとしていて色乗りもいいように感じます。ただ、画質を調整するかRAWで撮影すれば、S100の低感度でも同じような結果を得られるということなので、大きな問題はなさそうですね。