ニコンが今年発表する一眼レフはD800とD4だけではない

Amateur Photographerに、ニコンのゼネラル・マネージャー笹垣信明氏のインタビューが掲載されています。

Nikon D800E: Exclusive CP+ interview

  • (D800Eがローパスレスではないことについて) もし、D800Eのローパスフィルターを完全に取り除いてしまうと、光路長の変化を補正するためにセンサーを適切な位置に再配置しなければならない。これには非常に費用がかかる。ニコンは(2枚のローパスのうちの)1枚を除去し、それを光の方向を修正し直し、ローパスが存在しないように見えるようにするものに置き換えている。
  • (D800とD800Eの解像力について) 800とD800Eの解像力の違いは、たぶんアマチュアにはわからないだろう。しかし、プロはEバージョンの利益を享受することができるだろう。
  • (誰がEバージョンを購入すると考えているのか?) 風景写真家やスタジオカメラマン、そして、多くのディテールを必要とする人達だ。
  • 公式にはD800はD700の後継機ではなく、笹垣氏は「D700の需要がある限りは、ニコンはD700の製造を継続する」と述べている。(※イギリスの話です。日本ではD700はディスコンになっています)
  • 笹垣氏は、ニコンが今年発表する一眼レフはD800EとD4だけではないことを明らかにしている。
  • ニコンは現在のラインナップのクオリティの改善に注力しており、新しいタイプのカメラを売りだそうとは思っていない。

    レンジファインダースタイルを持つカメラ、デジタルFM3のようなよりシンプルなカメラなどのハイエンドミラーレス機について尋ねた際に、笹垣氏は「将来はそういうこともあるかもしれないが、今のところ計画はない」と述べている。しかし、笹垣氏は「そのようなスタイルのカメラはNikon 1 シリーズでカバーされるかもしれない」とも述べている。

 

D800Eが単純なローパスレス機ではないのは、ローパスフィルターを取り除こうとすると返ってコストが上がってしまうためなんですね。D800Eには、ローパスを打ち消すフィルターが入っているということなので、D800より高価になるのもやむを得ないのかもしれません。

あと、ニコンは今のところ過去の名機をモチーフにしたカメラを出す気はないようですが、将来、Nikon 1 のバリーションモデルとしてそのようなカメラが出る可能性はあるようですね。