ソニーSonnar T* E 24mm F1.8 ZAはEマウントでベストのレンズ

SLR Lens Reviewに、ソニーのSonnar T* E 24mm F1.8 ZA のレビューが掲載されています。

Carl Zeiss Sonnar T* 24mm f/1.8 (ZA NEX) Lens Review

  • レンズはキットレンズ(18-55)よりも若干大きいが、かなり軽量コンパクトでNEXのボディになじむ。
  • フォーカスリングは両端で止まらずエンドレスに回る。最短から無限遠までの回転角は約90度で、この焦点距離のレンズとしては平均的。被写界深度目盛りと距離目盛りはなく、あらかじめ(決まった距離に)ピントをセットしておく場合や、距離を確かめたい場合には厄介だ。
  • AFは極めて速く作動音は静か。近接撮影と暗い場所では若干AFが迷うが、これはコントラストAFでは普通のことだ。
  • 解像力テストでは、中央は全ての絞り値でズバ抜けた値だ。周辺部もとても良好だが、中央と周辺部の解像力の差は平均20%で、これは少々大きいように思える。周辺部の画質は、全ての絞り値で一貫している。
  • 実写テストでは、中央は開放でも絞っても基本的に全く欠点がない。周辺部は若干甘く、四隅は開放だけでなく絞っても(中央より)ディテールで劣るが、これはそれほど悪くはなく、多くの用途で許容範囲内だろう。
  • 色再現は偏りがなく、色乗りはとても良い。ボケ味は普通~良い(撮影の状況による)。
  • 倍率色収差はNEX-7で1.6ピクセル(NEX-5Nでは1.2ピクセル)を超えるレベルで、残念ながらかなり大きい。カメラの自動補正で改善されるが、完全には除去できない。軸上色収差もいくらか見られる。
  • フレアはいくらか見られるが、それほど強くはない。
  • 周辺光量落ちは開放で2.5EVを超え、F2.8まで絞ってもなおかなり高い値(1.7EV前後)だが、これ以上絞れば急速に改善し、F5.6まで絞ればごくわずかになる。
  • 歪曲は1.2%の軽い糸巻き型で、カメラ内補正や後処理によって容易に補正することができる。実写では直線的な被写体を画面周辺に入れる場合を除けば、影響はわずかだろう。
  • 現時点で、このレンズはNEX用のレンズの中でベストのレンズだ。このレンズはとてもきちんとしたレンズだが、欠点もあり、周辺光量落ちと倍率色収差がその主なものだ。中央の解像力は際立っている。一方、周辺部はしっかりとしているもののそれほど素晴らしい解像力ではない。とは言え、問題は価格だ。ツァイスファンは、このレンズでかなりハッピーになるはずだが、これは最強のツァイスレンズではない。

 

レビューでは、周辺部の解像力がそれほど高くないことを指摘されていますが、NEX-7によるテストでは周辺部が厳しい値になることが多いので、これだけ解像していれば問題はないと思います。

Eマウントでは、このT*24mm F1.8レンズと50mm F1.8が人気のレンズになっているようですが、このクラスの高性能なレンズが多数揃ってくれば、NEXはかなり魅力的なシステムになりそうですね。