ePHOTOzineに、パナソニックの3DレンズLumixG 12.5mm F12のレビューが掲載されています。
・Panasonic Lumix G 3D 12.5mm f/12 Lens Review
- レンズは固定焦点で0.6mから無限遠までピントが合うが、1mより近距離ではあまり大きな3D効果が得られない。換算焦点距離は65mmで、比較的クロップされた画角(37度)になる。2つのレンズの間隔は10mmで、両目の間隔に比べてあまり大きくはないが、とはいえ3D画像を十分生成できるはずだ。
- 残念なことに、このレンズは3D動画はサポートしない。
- レンズは極めてコンパクトで、重さは45グラムしかない。鏡筒はプラスチック製で、造りは素晴らしいクオリティだ。フィルターは装着できない。
- 3Dレンズからは2枚の画像が撮影され、左側のレンズからは2DのJPEGイメージが、左側と右側の両方のレンズから3D MPOファイルが生成され保存される。12MP機では2D画像の解像度は1600x1200、3D画像は3200x1200になり、より高解像度のカメラでは画素数も増える。
- このレンズを装着すると、多くの機能やオプション設定が無効化される。たとえば、RAWモードが録画機能が使用できなくなる。
- サンプルの"High-Res"のリンクはオリジナルの200万画素のJPEG画像で、"RAW"のリンクはMPO 3Dファイルだ。
- 3D画像を3Dテレビで見ると、奥行きがあり極めて印象的な結果だ。室内で撮影した写真やポートレートではあまり3D効果はないように見える。
- フードは装着できないが、逆光でもフレアは見られなかった。
- 2D画像はそれほどシャープではないが、後処理でシャープネスを若干上げてやると見栄えがよくなる。
- 色収差やパープルフリンジは目立たず、周辺光量落ちは見られなかった。
- このレンズは3D画像入門用として、コストパフォーマンスが良好なレンズだ。画角は35mm換算で60mm前後になり、これは理想的な画角とは言えない。解像度が低くなってしまうのも少々残念だが、フルHDのテレビの解像度は超えているので、家庭で3D画像を見るには十分以上のはずだ。
- 良い点: 極めてコンパクト、造りのよさ、コストパフォーマンス、3D画像の良好な結果。
- 悪い点: 動画に対応していない、絞りがF12固定で十分な明るさが必要、解像度が2MPになってしまう、2D画像が極めてソフト。
3D対応TVを既に持っているm4/3ユーザーには、リーズナブルな価格でかなり楽しめそうなレンズですね。ただ、動画に対応しておらず、通常の2D画像が200万画素になってしまう、画角が換算65mmになってしまう、RAWで撮影できないなど、3D画像以外の用途にはあまり応用が効かなそうなのが少々残念なところかもしれません。
haru
元々絞りやフォーカスが固定のレンズなので、電気接点をマスキングして、オールドレンズみたいにレンズ無しレリーズ設定で撮影したら、RAWや動画も撮影可能みたいです。
編集は自分でしないと駄目ですが。
リボシド
アメリカB&Hから買うと、本体五千円を割る所が最大の魅力かと。