ニコンが回折光学素子を採用した300mm F4の特許を出願中

エンジニアの嗜みで、ニコンの回折光学素子を使用した300mm F4の特許が紹介されています。

・Nikon 300mm F4 ゴーストを抑えた回折光学素子 の特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • ニコンが300mm F4の特許を出願中。 回折光学素子の使い方を工夫し、ゴーストの発生を抑えた光学設計となっているようだ。
  • ニコンの特許: 第1群のいずれかの像面側を回折光学素子とし、ゴーストの発生を抑える。撮像素子からの反射によって発生するゴーストは、第1群の焦点距離や曲率半径を最適化し、反射光を分散させて対処する。
  • 現行のAi AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-EDは全長222.5mm、特許は143mmなので、DOEを使っているだけあって大幅な小型化が期待出来そう。 しかし硝材が6群10枚から10群18枚へ増えたことで重量が増し、DOEのメリットが相殺されないか懸念される。
  • 今回の出願はあくまでも回折光学素子がテーマであって、製品化に向けた具体的な設計(手振れ補正等の考慮)はされていないようだ。

 

最近キヤノンは回折光学素子を使ったレンズの特許を積極的に出願していますが、ニコンも回折光学素子の研究は行なっているようですね。この特許のレンズはまだ製品化までは考えられていないようですが、将来的にはニコンからもキヤノンのDOレンズのような回折光学素子を採用したレンズが登場するのかもしれませんね。