オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED75mm F1.8は非常にハイレベルな解像力

LensTipに、オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED75mm F1.8のレビューが掲載されています。

Olympus M.Zuiko Digital 75 mm f/1.8 ED

  • フォーカスリングはモーター駆動で、適度な重さがありスムーズに回転する。
  • 中央の解像力は絞り開放で既に64lpmmを超える非常にハイレベルな値(良像の基準値は40-42lpmm)で、見事としか言いようがない。絞って改善するのはF4までで、このときの解像力は82lpmmで、ほとんど最高記録レベルだ。
  • 周辺部の解像力は中央と比べると若干低くなるが、開放付近から十分に実用的(45lpmm前後)で、多少絞れば非常にシャープになる(F4で65lpmm前後)ので、中央と切り離して評価するなら不満は全くない。
  • 軸上色収差はわずかで、とても良く補正されている。倍率色収差は更に良好(開放で0.02%で絞るとそれ以下)で、全ての絞り値を通してこれほど低い値は、もう長いこと見たことがない。見事だ!
  • 歪曲はJPEGで0.55%、RAWで0.58%の糸巻き型で、この値の違いは誤差の範囲内で、結果は同一だ。通常、m4/3では歪曲が自動補正されているが、このレンズではそのようなプロセスは見られなかった。
  • 周辺光量落ちは開放で28%(-0.98EV)で、これは容易に目に付くが、それでもなお穏やかな値と見なすことができる。F2では周辺光量落ちは21%(-0.69EV)に改善する。F2.8では10%(-0.31EV)に改善し、問題は解消する。RAWとJPEGによる周辺光量落ちの測定結果はほとんど同じだった。
  • 逆光では、周辺部近くに太陽が入ると、開放でも絞った場合でもいくらかフレア・ゴーストが見られる。逆光耐性はよくても平均点だ。
  • MSC機構が採用されたAFシステムは素晴らしく、静かに動作し、AFに0.5秒以上かかることはほとんどない。AF精度も素晴らしく、スタジオのテストでは全くピントを外さなかった!
  • このレンズは非常に出来の良いレンズで、「良い点」は書くことが沢山あるが、「悪い点」はごく短い。時折、べた褒めすることができるレンズに出会えると本当に嬉しく思うが、オリンパスED75mm F1.8は間違いなくそんなレンズだ。
  • 良い点: コンパクトでとても造りが良い金属製の鏡筒、中央の画質は驚くほどで四隅もとても良好、色収差の補正が素晴らしい、球面収差が少ない、歪曲が少ない、コマ収差がよく補正されている、周辺光量落ちが穏やか、AFが高速で正確。
  • 悪い点: 逆光耐性が今ひとつ、標準で付属するアクセサリーが少ない。

 

オリンパスのED75mm F1.8は、どこのレビューでも高い評価を受けていますが、LentsTipでもべた褒めと言って良い評価になっています。このレンズの驚くほど高い解像力は、歪曲の自動補正を行なっていないことが要因の1つなのかもしれませんね。

また、解像力以外の色収差や歪曲、周辺光量落ちなどの項目もまったく問題はなさそうです。ボケもサンプルを見る限りでは綺麗ですね。ウィークポイントは、強いて挙げるとしたらフードが別売りで少々高価なことくらいでしょうか。