富士フイルムX-E1 は高感度性能と色再現が素晴らしい

ePHOTOzine に、富士フイルムX-E1のレビューが掲載されています。

Fujifilm X-E1 Review

  • 絞りリングとシャッターダイヤルがあるので、伝統的なカメラから移行してきたどのユーザーにも容易に使えると感じる。露出補正ダイヤルは使いやすいが、意図せずに回ってしまうことが多い。ボディは多くのミラーレス機よりも大きいが、ゴム引きのグリップとザラザラした表面の仕上げのおかげでしっかりとホールディングすることができる。
  • バッテリーライフはCIPA規格で350枚で、X-Pro1から改善されている。テストではバッテリーが無くなるまでに380枚撮影することができた。
  • シャッターレスポンスは素晴らしく(0.05秒以下)、18-55mm OISとの組み合わせでAF速度は大きく改善されている(ワイド端0.25秒、テレ端0.3秒)。RAWの連写後にバッファがクリアされるまでの時間は、おおまかに言って25秒。
  • サンプルは色再現が素晴らしく、露出も信頼できる。18-55mm はXFの単焦点レンズほど鋭いシャープさではないが、ディテールは良好だ。18-55mmは広角端でも望遠端でも周辺部まで良好な性能で、周辺光量落ちも目立たず、パープルフリンジもとても少ない。広角端ではタル型の歪曲が顕著だが、望遠端の糸巻き型の歪曲は小さい。
  • 高感度ノイズはISO1600~ISO3200までは非常に少ない。ISO3200では若干ディテールとシャープネスが失われ、ISO6400では若干のノイズの増加が見られる。ISO12800ではよりノイズが増え、ISO25600では白いドットが見られる。
  • オートホワイトバランスは白熱灯下ではまずまずで、蛍光灯下では素晴らしく良好だ。白熱灯のプリセットはオートよりもやや暖色が弱まる。蛍光灯のプリセットは(オートが優秀なので)必要ないと思われる。
  • パノラマモードではノーマルとワイドが選択でき、パンしながら撮影すると自動的につながった画像が得られる。パノラマ画像のつなぎ合わせは非常に上手く、ディテールも良好だ。
  • EVFは高解像度で素晴らしいが、液晶モニタは2.8インチで大きくもなく解像度も高くないのが残念だ。
  • X-E1 はX-Pro1よりもコンパクトで100グラム軽くなっているが、それでもなお大きなカメラで、造りは極めて良好だ。AF速度とレスポンスは良好で、高感度ノイズ性能もとても印象的だ。価格はレンズキットでは多くのライバルと比較するとまだ高いが、ボディのみのコストパフォーマンスは良好だ。サードパーティ製レンズがほとんどなく、レンズの選択肢が少ないのは制限要因。予算があれば、X-E1は素晴らしいカメラで、レンズも特に単焦点レンズは素晴らしい。
  • 良い点: キットレンズが明るい、ISO6400に至るまで素晴らしい高感度性能、素晴らしい色再現、卓越した造りと使い勝手、フイルムシミュレーションモード、高解像度のEVF、良好なパノラマ機能。
  • 悪い点: 室内のホワイトバランスが今一つ、レンズが高価、キットレンズの広角端がもっと広ければよかった、露出補正ダイヤルが動きやすい。

 

X-E1の画質はX-Pro1同様の高い評価で、加えて懸案だったAF速度も改善しているのでかなり完成度の高いカメラに仕上がっているという印象です。レビューではキットレンズや交換レンズが高価だと指摘されていますが、明るめで高性能なレンズが揃っているので、スペックや性能を考えれば、コストパフォーマンスは悪くはなさそうです。