・Sigma 35mm f/1.4 DG HSM Lens Review
- 重さは660グラムで、キヤノンやニコンのこのクラスのレンズよりも若干重い。鏡筒は大部分がハイクオリティなつや消し仕上げのプラスチックで、とても頑丈に感じる。このレンズは小さな一眼レフとの組み合わせでは、若干フロントヘビィに感じるかもしれない。
- 超音波モーターによるAFは幅広い条件で高速に動作する。フルタイムマニュアルフォーカスが可能で、いつでもピントの調整が可能だ。フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター枠は回転しない。
- フォーカスリングは十分な重さがあり、非常にスムーズに回転するので、マニュアルフォーカスは楽しい。
- 解像力は開放でさえ中央は素晴らしい値(excellent)だが、周辺部は良い(good)のレベルまで解像力は低下する。それでもなおこのクラスのレンズとしてはとても良好な性能だ。
- 絞ると解像力は画面全域で向上し、F2で四隅はとても良好な値(very good)になる。解像力のピークはF4とF5.6で、このとき中央は際立った値(outstandinng)になり、四隅も素晴らしい解像力(excellent)になる。
- 倍率色収差は0.25ピクセルをわずかに超える値で、極めてよく補正されている。これは非常に低い値で、大きなプリントやトリミングでも全く問題ないはずだ。
- 周辺光量落ちはF1.4の明るさから予想されるとおりで、極めて目立つ。開放では2.83EV落ち、F4以上に絞らないと見た目に均一にはならない。
- 歪曲はわずか0.688%のタル型で、これは通常の用途ではほとんど問題はないはずだ。歪曲の形は画面全域で整っているので、後処理での補正はとても容易だ。
- 逆光は全く問題は無く、太陽を入れて撮影した際でもコントラストは良く保たれていた。
- このレンズでは全てが上手く行っているように見える。ニコンやキヤノン、ソニーのライバルよりもかなり安く魅力的な価格で、光学性能は見事だ。シグマがまったく手を抜くこと無く、これを達成しているのは素晴らしい。この焦点距離の大口径レンズを探している人は、このレンズを候補に加えるのが賢明だろう。
- 良い点: 素晴らしい解像力、色収差が非常に少ない、造りの良さ、高速なAF、価格。
- 悪い点: 開放時の周辺光量落ち(とは言えこのクラスとしては標準的)、防塵防滴ではない。
シグマの35mm F1.4はこれまでどのレビューでも非常に高い評価でしたが、このePHOTOzineのレビューも例外ではないようですね。光学性能は、解像力も色収差も歪曲もとても良好な値で、若干問題があるのは周辺光量落ちくらいでしょうか。価格も純正に比べるとかなり安価なので、防塵防滴が不要なら、このレンズはこのクラスでは最有力候補になりそうですね。
77
このレンズ、すごい高評価ですね。
Aマウント気になります。
オリニー
早くAマウント、発表されないかな?
2月という噂もあるし、楽しみです。
ぷん
Aマウントの純正35mmは古いですし、
リニューアルの噂も無いようなので
シグマに置き換わってしまいそうですね。
Sちょー
Aマウントの純正35mmは割高な癖玉なので、このレンズの独壇場になりそうですね。早く発売してくれることを願っています。
rikken
ニコンはナノクリあることだし、先にα用を!
人数で言えばD800ユーザーの十分の一ぐらいですが、
α99ユーザーはΣ35 1.4を熱狂的に待ってるんです!
ついでに新サンニッパズームもα用をお願い!
iChamaru
ソニーの35mm F1.4Gはミノルタユーザー専用品のようなものですからね。
なぜたくさんのミノルタのレンズを切り捨てたのかと思い続けているミノルタ党員には欠かせない不動のレンズでしょう。ソニーもそのことを少し理解してくれたのだと思っています。135STFもね。
レンズの評価を数字優先で突き詰めてしまうとどれも同じようなものばかりになってしまうのではないでしょうか?αユーザーのみなさんには是非とも35mmの絵を虚心で見てもらいたいと願います。ユーザーが支えないと、ソニーのαはどんどんツアイスみたいなバタくさい洋食風の絵ばかりになると思うんです。日本食好みのミノルタ党は離れざるを得なくなってしまいます。
と言いながらも、確かに広角でミノルタの味というのは微妙なので、思い切り解像してしまうレンズも欲しいので買ってしまいました。程度の良いミノルタの35mm F2.0 が欲しかったので心情は微妙です。