ニコンAF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRは際立って高性能なレンズ

DxOMarkに、ニコンAF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRのレビューが掲載されています。

Nikon AF-S Nikkor 70-200mm f/4G ED VR: An enlightened 70-200mm lens choice 

 (テスト機はD3X)   70-200 f/4VR  70-200 f/2.8VR(I型)   70-300 f/4.5-5.6VR 
DxOMarkスコア 23 22 17
解像力 19P-Mpix 13P-Mpix 11P-Mpix
透過 4.4T 3.4T 5.2T
歪曲 0.4% 0.3% 0.5%
周辺光量落ち -1.2EV -1.8EV -1.5EV
色収差  7μm 8μm 15μm

 

  • 解像力は19P-Mpixで、センサーの解像力をとても有効に使っている。絞り開放でも全域で高解像力だ。透過の4.4Tも特にズームレンズとしては素晴らしい。光学設計はとても良好で、光透過率はハイレベルだ。
  • 歪曲は広角端・望遠端ともにいくらか見られるが、問題はない。中間域では歪曲はほとんど見られず、非常によく補正されている。
  • 色収差も光学設計の良さを示している。7μmのスコアはいくらかか色収差があることを示しているが、実際には最終的な画像で1ピクセル前後の大きさで、プリントで問題が起きることはないだろう。
  • 唯一評価を下げているのは周辺光量落ちのスコアで、開放ではズーム全域で望ましい値を超えている。しかし、F5.6以上に絞れば、周辺光量落ちはほぼ完全に解消するので、常に開放で撮影するのでなければそれほど気にすることはないだろう。
  • このレンズは際立って高性能なレンズで、ニコンユーザーで70-200mm域のレンズを買いたいと思っているなら真剣に検討するに値するレンズだ。

 

比較対象となっている70-200mm F2.8G VRは、旧型なのでご注意ください(II型のデータはまだありません)。

このレンズは、SLRGearのレビューでは開放時の甘さが指摘されていましたが、DxOでは開放から良好な解像力というテスト結果で、非常に高い評価となっています。周辺光量落ちが唯一の問題とされていますが、気にするほど大きな値というわけではないようです。

なお、DxOのレンズテストの値はボディに依存するので、他のレンズと比較する場合は同じボディ(この記事のデータではD3X)を選択して比較してください。