キヤノンEF24-70mm F4L IS USMは価格は高いが素晴らしい標準ズーム

Photography BLOGに、キヤノンEF24-70mm F4L IS USMのレビューが掲載されています。

Canon EF 24-70mm f/4L IS USM Review

  • EF24-70mm F4L ISは、L レンズの標準ズームとしては、それほど大きすぎず重すぎもしない。小さなAPS-C機とのバランスはあまり良くなく、6Dのようなフルサイズ機とずっとよくマッチする。価格から予想されるように鏡筒の造りは素晴らしく、手にするととてもしっかりとした感触だ。
  • フォーカスリングは十分な幅があり、最短と無限遠の両端で止まるので、無限遠にセットしやすい。フィルター枠は回転しない。
  • AFは高速で、6Dとの組み合わせでは被写体を約0.15秒でロックする。光源のコンディションにかかわらず、AFはほとんどいつでも正確で、迷うことはあまり無かった。
  • 色収差は非常によく補正されている。周辺光量落ちは開放では若干みられるが、F5.6以上に絞れば解消する。歪曲は24mmではタル型でそれほど悪くはなく、35mmでは完全になくなる。
  • ボケ味は満足のいくものだ。サンプルで確認して欲しい。
  • 解像力は、24mmでは開放から中央も周辺部も素晴らしく、F5.6からF8では際立った解像力だ。F11とF16では回折の影響で解像力が落ち始めるが、まだ立派な解像力だ。F22は使用を避けるのがベスト。
  • 35mmの解像力は開放から素晴らしく、F5.6とF8では際立っている。F11-F22では回折の郢曲で解像力は落ちるが、それでもまだ十分に高い。周辺部の解像力はF8からF11がベストだ。
  • 50mmの解像力はF4から素晴らしく、F5.6では際立っている。F11-F22では回折の影響で解像力は落ちるがそれでも十分に高い。周辺部の解像力がベストなのはF8からF16の間だ(※70mmは50mmと同様です)。
  • 画質は概ね素晴らしいもので、色収差は非常によく補正されており、ボケはF4にもかかわらず素晴らしい。周辺光量落ちはフルサイズでさえ良好に補正されている。フレアによるコントラスト低下も首尾よく抑えられている。光学的な問題はいくらか周辺光量落ちがあることとと、24mmで穏やかなタル型の歪曲があること、そしてF4-F5.6で四隅の解像力が不足することだ。
  • かなり高い価格を許容できるなら、このレンズはキヤノンのフルサイズ機のオーナーのための素晴らしい標準ズーム(おまけにマクロ性能も良好だ)として大いに推薦する。

 

ズーム倍率や開放F値で無理をしていないレンズなので、光学性能的には大きなウィークポイントもなく上手くまとまっているようですね。ボケ味もズームレンズにしては悪くなさそうなので、マクロ機能も結構使えそうです。価格は確かにやや高めですが、まだ発売直後なので少し時間が経てば値落ちしてくるかもしれませんね。