キヤノンEOS-1D X はフルサイズ一眼レフの中でベストの高感度性能

ePhotozineに、キヤノンEOS-1D X のレビューが掲載されています。

Canon EOS-1D X Digital SLR Review

  • ボディは頑丈で安心感があり、造りは極めて良好だ。操作系のレイアウトは旧型の1Dを使っていたユーザーならすぐに慣れるはずだ。ボタンはニコンD4のように照明があれば、暗所では便利だった。
  • バッテリーライフはCIPA規格で1120枚で、テストではバッテリーがなくなるまでに1613枚撮影することができた。
  • AFとシャッターレスポンスはEF24-70mm F2.8L II との組み合わせでは極めて速いが、ライブビューモードでは顕著に遅くなる。電源ONから撮影可能になるまでの時間は非常に早く(0.5秒)、撮影から撮影までの間隔も素晴らしく短い(0.2秒)。
  • 連写速度はおおまかに言ってJPEGで10-11コマ/秒で、スローダウンするまでに290枚撮影することができた(サンディスクExtreme Pro 90MB/s UDMA6カード使用時。UDMA7カードを使っても速くはならなかった)。RAWでは11コマ/秒で撮影可能だが、スローダウンまでの連写枚数は34枚になる。H14モードでは12コマ/秒の連写が可能だが、これはJPEGのみで、スローダウンまでに36枚撮影することができた。
  • スタジオのサンプルでは、ディテールと色再現が素晴らしく、極めて良好な性能だ。このカメラは暗い場所での撮影にすこぶる強く、多くのコンディションでAFが合い、高感度使用時でさえ素晴らしい結果が得られる。RAWから現像すると更に高画質になる。
  • 高感度ノイズは、ISO12800までクリーンで、ISO25600でさえクリーンだ。このカメラの高感度性能はとりわけ素晴らしい。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯下ではプリセット同様に暖色になる。蛍光灯ではオートでナチュラルな結果が得られ、これはプリセットよりも良好だ。野外では光の状態にもよるが、オートホワイトバランスは他のカメラと比べて寒色に見えるので、色温度の完全にコントロールするためにRAWの使用を勧める。
  • 動画はALL-I と IPB圧縮のオプションが選択可能で、タイムコードも可能だ。内蔵マイクはモノラルだが、3.5mmのステレオジャックでステレオ音声をサポートしている。
  • 究極の速度、画質、高感度性を求めているなら、EOS-1D X はそれらを満たしてくれるだろう。超高感度を使えば、通常三脚が必要となる暗い場所でも手持ち撮影が可能だ。1D X の高速な連写やAF、高感度による高速シャッターは、スポーツや野生動物、暗所での撮影に理想的。
  • EOS-1D X はこれまでの全てのフルサイズデジタル一眼レフの中でベストの高感度性能だ。最もネガティブな点はフルサイズ機の中で最も高い価格だが、究極の速度と高感度性能を求めている人には、価格は理に適ったものだろう。
  • 良い点: 並外れた高感度性能、素晴らしい画質、極めてしっかりとしたボディの造り、像が大きく明るいファインダー、フルサイズで最高速の連写、素晴らしい3.2インチのモニタ、高速なAF。
  • 悪い点: 大きさと重さ、価格が高い(D4の方がより安価)、HDR機能が搭載されていない。

 

スタジオのサンプルではISO6400ではほとんどノイズが目立たず、ISO12800でもまだ十分使えそうな印象で、高感度は本当に驚くほど強いですね。連写やレスポンスに関しては、プロ用機だけあって全く問題ないようです。画質は、JPEG撮って出しだとややあっさりした色合いですが、RAWで現像すると解像力・色乗り共に一回り良くなる印象です。