キヤノンEF35mm F2 IS は旧型から解像力と透過率が大きく改善

DxOMarkに、キヤノンEF35mm F2 IS USMのスコアとレビューが掲載されています。

Canon EF 35mm f/2 IS USM: A 'fast' wide-angle prime for the 21st Century 

 (テスト機は5D2)   EF35 F2 IS  EF35 F2   シグマ35 F1.4   ツァイス35 F2 
DxOMarkスコア 29 22 30 27
解像力 17P-Mpix 15P-Mpix 17P-Mpix 15P-Mpix
透過 2T 2.3T 1.5T 2.2T
歪曲 0.4% 0.3% 0.3% 0.5%
周辺光量落ち -1.8EV -1.9EV -2EV -1.8EV
色収差  6μm 9μm 6μm 9μm

 

  • EF35mm F2 ISの5D Mark II による総合スコア29は、シグマ85mm F1.4、キヤノンEF100mm F2、シグマ35mm F1.4に続く4位(広角レンズでは2位)のスコアだ。
  • 解像力は17P-Mpixで改善されているが、隅の解像力は完璧ではなく、開放付近ではいくらか解像力が落ちる。周辺光量落ちの-1.8EVは、開放で非常に強い光量落ちがあることを示唆しているが、これは明るいレンズでは普通のことだ。
  • 旧型35mm F2の問題は開放付近の周辺部の解像力で、これは有難いことに新型で修正されている。全体の解像力は旧型よりも15%改善しており、新型は中央は若干、周辺部は大幅なアドバンテージがある。解像力以外では透過率が大きく改善している。歪曲と周辺光量落ち、色収差は旧型と変わっていない。
  • EF35mm F2 ISの価格は高いが、旧型のEF35mm F2以外のより安価な選択肢は用意されていない。明るい広角レンズで、隅々まで最高のクオリティを望むならEF35mm F2 ISを選べば大きな間違いはないだろう。

 

EF35mm F2 ISのスコアはシグマ35mm F1.4と並んでトップレベルで、光学性能は旧型の35mm F2から、かなり大きく向上しているようです。EF35mm F2 ISはここでも価格の高さが指摘されていますが、光学性能とF2の明るさ、そしてISが付いていることを考えると、キヤノンの広角単焦点レンズの中ではなかなか魅力的な選択肢かもしれませんね。