パナソニックGXシリーズの後継機は現在検討中

dpreviewに、パナソニックの植松道治氏と、井上義之氏のインタビューが掲載されています。

CP+ 2013: Panasonic interview

  • 植松氏は「フォーカスピーキングとゼブラパターン(輝度レベルの警告表示)は、我々が受け取った要望の90%以上を占めているが、ヴィーナスエンジンのリソースの制限のため、これらの機能を提供できていない。ヴィーナスエンジンにはこれらの機能が含まれておらず、(GH3への)導入ははとても困難だ」と述べている。
  • 「日本とアジアではGFシリーズがとても強いが、ヨーロッパではGHが受け入れられている。GFは日本ではベストセラーだが、ライバルも多いので、次にGFシリーズとGシリーズで何をするか考えなければならない」
  • 「我々は次のGXシリーズについて検討しているが、今言えることはそれだけだ。GXはヨーロッパでは、GFよりも受け入れられている。我々は当初、このカメラをコンパクトカメラのステップアップとして考えていたが、これは日本以外では正しくはなく、このカメラはハイアマに受け入れられている。まだ大きなカメラが好きな人もおり、我々は考えを変えなければならない」
  • JKイメージングのコダックブランドによるm4/3カメラの販売については、植松氏は肯定的に見ているようで、特にもし中国でのm4/3機の販売を増やす助けになるなら「悪いニュースではない」と述べている。
  • 「多くの人がスマートフォンを所有しているのは(コンパクトカメラにとって)困難な状況だ。大きなセンサーを採用したプレミアムモデルを造るべきかもしれないが、開発リソースが必要で、価格が高くなる心配もある。10万台か20万台売れるなら、そのようなカメラを造るつもりだ」
  • (コンパクトカメラの)選択肢として、植松氏は「1つは小さなセンサーに明るいレンズ、さもなければ、大きなセンサーに暗いズームレンズ、最後に大きなセンサーに明るい単焦点レンズの3つの解答がある。最後の案がベストの画質だが、これはハイアマやプロ向きで、多くの人には説明しにくい。一般の人には、小さなセンサーと明るいレンズがベストかもしれない」と述べている。

 

以前のインタビューでGH3へのフォーカスピーキングの要望が非常に多いという発言があったので、ファームアップ等での追加が期待されていましたが、どうやらこれはハードウェアの制限で難しいようですね。

GXシリーズの後継機に関しては、ヨーロッパなどをターゲットに据えて、これまでとは路線を変えてくる可能性があるかもしれません。海外ではハイアマがメインで、少し大きくなってもいいという声が多いなら、次期GXにEVFが内蔵されても不思議はなさそうですね。

コンパクトに関しては不透明ですが、小さなセンサーと明るいレンズがベストと述べているので、オリンパスのXZ-10のようなカメラが出てくるのでしょうか。マニア向けのハイエンドコンパクトもぜひ造って欲しいところですね。