ニコンD7100とD5200のローパスの有無による画質の違いはごくわずか

dpreviewに、ニコンD7100とD5200を使用した、ローパスの有無による24MPセンサーの画質の比較記事が掲載されています。

Image Quality Test (OPLF filter)

  • スタジオシーン(RAWファイルをACR7.4で現像)の比較では、D7100とローパス付きのD5200の違いは、狭い絞り値の範囲でのみ認められることが分かった。サンプルは(50mm f/1.4Gで)F3.5で撮影したものだ。F3.5よりも絞りを開いた場合と、F5よりも絞りを絞った場合は、D7100とD5200の画像に差を見出すことは難しかった。
  • F3.5で撮影しRAWからACR(Photoshotp)で現像したファイルでは、D7100がよりシャキっとした画像で、いくつかの場所ではより透明度が高く、微細なディテールが描き出されている。この違いはピクセル等倍で見た場合にのみ明らかで、その差は非常に小さなものだ。
  • 野外のサンプルは多く人が使っている18-105mm VRを18mmの焦点距離で、F8のような通常よく使われる絞り値でD7100とD5200で撮影した。両機の画像の比較では、解像力やディテールに差を見つけることは困難だった。
  • 基本的にキットズーム(18-105mm)の光学性能の不足による画像の甘さが、D7100のローパスレスによる改善を容易に上回ってしまう。サンプルから明らかなように、F8に絞った中央の画像でさえ、D7100とD5200に有意義な差は認められない。隅の部分では、色収差による汚れが画質を決定する遥かに大きな要因になっている。
  • D7100に進んで最高のレンズを付けて絞りを開いて撮影した場合でさえ、多くの努力にもかかわらず、ローパスレスの目に見えるメリットは得られそうもない。これは少々残念なことかもしれないが、よいニュースは、ローパスレスによるマイナス面が全く見られなかったことだ。

 

サンプルではD7100とD5200の画質の違いは確かにそれほど大きくはないようですが、等倍で見ると、やはりローパスレスのD7100の方が解像感が高くクリアな画質という印象です。

キットレンズを使って絞り込んだ屋外の作例では、更に差が小さくなるようですが、それでもD7100の方が若干解像感が高いような感じがするので、高性能な単焦点レンズでなくても多少はローパスレスの恩恵にあずかれそうです。