シグマ30mm F1.4 DC HSMは旧型と比べて周辺部の解像力が向上している

lensrantalsに、シグマ30mm F1.4 DC HSMと旧型(30mm F1.4 EX DC HSM)との比較レビューが掲載されています。

Sigma 30mm f/1.4 DC HSM vs. Sigma 30mm f/1.4 EX DC

  • 新型は光学系が新しくなり、絞り羽根の枚数が増え、最短撮影距離が短縮されているが、価格はそれでもなおリーズナブルだ。
  • 外装の仕上げは、旧型は塗装が剥離したが、新型は剥離しないものへと大きく改善されている。新型は旧型よりもしっかりとした造りで、違いはすぐにわかる。特にフードの造りがしっかりとしている。
  • フォーカスリングはスムーズで正確だ。旧型もフォーカスリングは悪くなかったが、新型はマニュアルフォーカスが楽しめる。
  • 解像力テストはEOS 7Dを使って8本のレンズで測定した。新型は平均の解像力が旧型よりも若干高く、一方で旧型は中央の解像力が若干高い(中央の解像力の違いは極小で、ピクセル等倍で見ても見分けられるかは疑問)。
  • 周辺部の違いはもう少し明確で、新型がかなり優れている。新型は周辺部が開放からシャープで、絞るとF5.6まで着実に改善する。旧型は周辺部は開放では甘く、絞っても改善が小さい。旧型の周辺部のピークはF8だが、新型の解像力には全く及ばない。

 

 MTF50 中央   MTF50 平均   MTF50 隅 
30mm F1.4 DC HSM(新型) 600 490 340
30mm F1.4 EX DC(旧型) 605 450 260

  • 多くの人のように、私もこのレンズに驚くほど高い解像力を持つ35mm F1.4 のAPS-Cバージョンを期待していたが、このレンズはそれほど良好ではない。
  • 新型は解像力は良好で隅の性能は素晴らしく、とても良いレンズだ。周辺部の性能が重要なら、このレンズは有意義なアップグレードになるだろう。中央の解像力がより重要なら、旧型の方が良好だ。それでも多くの理由で新型にはアップグレードの価値があると考えている。鏡筒の造りは新型のほうがずっと良好で、ピント合わせもマニュアルで正確に行うことができる。AFの精度は、まだ分からないが、新型はUSBドックでピントを微調整することもできる。

 

新しい30mm F1.4 DC HSMは、中央の解像力は旧型と同程度ですが周辺部の解像力はかなり改善しているようですね。このレンズは、各所のレビューで絶賛されてる35mm F1.4 DG HSMほどのインパクトは無いようですが、鏡筒の造りも改善していて、堅実な後継機に仕上がっているという印象です。