EOS 70D のDual Pixcel CMOS AFに関するいくつかの情報

読者の方から、キヤノンEOS 70DのDual Pixel CMOS AF に関する詳細な情報を提供していただきました。

  • Dual Pixel CMOS AFはセンサー上の各フォトダイオードを2分割して位相差検出素子として使用する。
  • 像面位相差AFのみで合焦まで可能。
  • 通常時は2分割した双方の和で1画素となる。 全面同じ構造なのでハード的には全面で位相差検出が可能だが、周辺部はレンズの諸収差の影響が大きく情報の信頼度が落ちるので額縁状に切り捨てる。
  • 演算負荷が大きく、まだコストも高いのでKissシリーズでは当分使われない。
  • 速度面では従来の位相差AFには及ばないものの、スローなライブビューとはお別れできるはず。
  • 古いレンズ向けにコントラストAFと併用されるハイブリッドCMOS AFとほぼ同じモードもある。

 

ソースは、よくキヤノンの情報を投稿して下さっている稔田さんのコメントです。EOS 70D のデュアルピクセルCMOS AF は、撮像素子全体を像面位相差AF用の素子として使用できるということなので、コントラストAFのようなフレキシブルな運用ができそうです。

また、画像は2分割した画素の和で1画素を造るということなので、これまでの像面位相差AFにあった画素の欠損も発生しないようです。この新型センサーで、像面位相差AFが大きく進化するかもしれませんね。

 

[追記] 読者のKNGさんからもコメントで以下の情報をいただきました。基線長が長くできるということなので、AF精度も高いのかもしれません。このセンサーは、いろいろと興味深いですね。

 

  • レンズに入る光の端から端までAFに使用できるため、デュアルピクセルCMOSは、基線長自体は通常の位相差AFよりも長い。
  • やってること自体は大体普通の像面位相差と同じだが、AF用画素が欠陥画素にならないので、全画素をAFに使用可能であり、厳密な意味で画面全体でのAFが可能になるのがメリット。

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稔田さん、KNGさん情報ありがとうございました。