1 NIKKOR 18.5mm f/1.8 は絞り開放からハイレベルな性能

photozone に、ニコンの1 NIKKOR 18.5mm f/1.8 のレビューが掲載されています。

1 Nikkor 18.5mm f/1.8 - Review / Test Report

  • 鏡筒はプラスチックのように感じるが、マウントは金属製で、造りはとても良好だ。レンズにはフォーカスリングを含む一切の操作系は搭載されていない。レンズ先端のフォーカスリングのように見えるものは、固定されている飾りだが、レンズを着脱する際の滑り止めになる。
  • AF速度は極めて速い。絞りはステップレスで、動画にも最適だ。
  • 歪曲は通常の標準単焦点と同様にタル型だが、大きさは1.9%で予想以上に大きい。この歪曲は直線的な被写体が周辺部にあると目立つ。しかし、歪曲は一定の形なので、後処理で容易に除去することができる。
  • 周辺光量落ちは(RAWでは)、開放では非常に目立つ(1.74EV)。通常通り、絞ると周辺光量落ちは大きく改善し、F4以上では大部分の被写体で問題はないはずだ(F4で0.38EV)。歪曲と異なり、周辺光量落ちはJPEGでは自動補正される(JPEGでは開放で0.76EV)。
  • 解像力は中央は開放から素晴らしい値(excellent)で、周辺部と四隅は開放からF5.6までとても良い値(very good)だ。小絞りでは、回折の影響で解像力は大幅に低下する。解像力のピークはF2.8だが、F1.8からF5.6に至るまで、画面全域で非常にハイレベルな性能だ。
  • 倍率色収差は、1ピクセルから1.4ピクセルをわずかに超える値だが、JPEGではボディ内で自動補正される。軸上色収差は、多くの大口径単焦点と同様に、開放付近でいくらか見られるが、絞れば改善する。
  • ボケはいくらかうるさく、特に開放ではうるさい。F2.8に絞るとボケは若干よくなるが、それでもなお際立ったボケ味にはほど遠い。背景のハイライト(玉ボケ)では縁取りが現れるので、特に開放では、更にうるさく感じる。
  • 18mm f/1.8 は、とても解像力の高い素晴らしい単焦点レンズだが、欠点がないわけではない。倍率色収差とボケの色付きが見られるが、標準的なレベルだ。周辺光量落ちは通常の単焦点より少し大きい。造りはとても良好で、AFはとても速い。フードが付属していないのは残念だ。キットレンズよりも明るいレンズを探している全ての人に、このレンズは間違いなく検討する価値のあるレンズだ。

 

光学性能の評価は5点満点で3.5点で、廉価な単焦点レンズとしては良好な評価となっています。解像力は、開放から周辺部ま十分に高い値なので、開放から安心して使えそうですね。ボケが若干うるさいのがウィークポイントでしょうか。