富士フイルムXF27mm F2.8 は中央は際立った解像力だが隅は今一つ

ePHOTOzine に、富士フイルムのパンケーキレンズ「XF27mm F2.8」のレビューが掲載されています。

Fujifilm Fujinon XF 27mm f/2.8 Lens Review

  • 全長は23mm、重さはわずか78gしかなく、非常に軽量コンパクトなレンズだ。それでも、頑丈な素材と金属マウントが使用されており、造りに妥協はない。これまでのXFレンズと異なり、絞りリングは無く、絞りはカメラ側のホイールで設定する。
  • フォーカシングではレンズは伸びるが、フィルター枠は回転しない。フォーカスリングはスムーズで十分な重さがあり、微調整は快適だ。
  • AFは明るい場所ではかなり速いが、このレンズは若干AFが迷う傾向があり、特に暗い場所や近接撮影ではその傾向がある。
  • 解像力は中央は開放からすでに際立った値(outstanding)だが、残念ながら、隅はそれほど印象的ではなく、開放では良い(good)にわずかに届かない。絞ると全体的にわずかに解像力を増し、中央はハイレベルな解像力を維持しているが、隅は開放からF11までは中央に遅れを取っている(隅はF4以上でgoodを超えるレベル)。
  • 色収差は(ピークの)F2.8で1/4ピクセルを若干超えるのみで、信じられないほどよく補正されている。この低いレベルの色収差では、ハイコントラストな場所でも色ズレは目立たないだろう。
  • 周辺光量落ちは、開放で1.7EVでまずまずよく補正されている。F5.6以上に絞ると、見た目に均一になる。
  • 歪曲は0.8%をわずかに超えるタル型で、単焦点レンズとしては若干大きいが、一般的な写真ならそれほど問題はないはずだ。歪曲の形は画面全域で整っているので、後処理での補正は比較的容易。
  • 逆光では時々フレアが発生し、コントラストが低下する。厳しい条件で撮影する場合は、特に配慮が必要かもしれない。
  • Xシリーズで可能な限りコンパクトなレンズを探している人には、現時点ではこのレンズほど軽量コンパクトなレンズはない。中央の解像力はとてもハイレベルだ。隅の性能もまずまずだが、中央と同レベルではない。価格は若干高いが、発売直後なのでそのうち安くなるかもしれない。しかしながら、このレンズの造りはハイクオリティなので、この価格をいくらか正当化できるだろう。
  • 良い点: 中央の素晴らしい解像力、良好な造り、歪曲と周辺光量落ちが少ない、色収差が少ない。
  • 悪い点: 暗所や近接撮影でAFが迷うことがある、隅が中央ほどシャープではない、逆光でコントラストが低下する。

 

サンプルを見る限りでは、画面の中央から中間部分までは極めてシャープですね。周辺部はレビューでは解像力の低さが指摘されていますが、サンプルでは遠景でも周辺部まで良く解像していて、あまり問題は無いように感じます。逆光耐性は少し気になるところですね。