ニコン18-140mm f/3.5-5.6G ED VR はズーム全域で良好な解像力

ePHOTOzine に、ニコン「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」のレビューが掲載されています。

Nikon Nikkor AF-S DX 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR Lens Review

  • 鏡筒は大部分はプラスチック(マウントは金属製)で、比較的軽量だ。使用されているプラスチックはハイクオリティで、造りはまずまず頑丈だ。このレンズは防塵防滴ではないが、マウント周囲はシーリングされている。
  • AFはまずまず速く、いつでもMFで調整可能だ。フォーカスリングは、スムーズで十分な重さがあり、微調整も容易に行える。ズームリングも十分な重さがあり、下に向けても自重落下しない。
  • 手ブレ補正は、1/13秒で半分前後のシャープな画像が得られた。これは、約4段分の効果だ。
  • 解像力は18mmでは中央は開放から際立った値(outstanding)で、隅も良好な解像力(good)だ。絞ると隅の解像力は改善し、F5.6で素晴らしい値(excellent)に近い値になる。
  • 50mmでは解像力は落ちるが、中央は開放からとても良い値(very good)で、隅も良好な値(good)だ。絞ると解像力は全体に改善し、ピークのF8では中央は素晴らしい値(excellent)、隅はとても良い値(very good)になる。
  • 140mmでは、中央の解像力は開放からとても良好(very good)で、隅も良好(good)だ。F8に絞ると、中央は素晴らしい値(excellent)になり、隅もとても良好(very good)になる。
  • 倍率色収差は非常によく補正されており、色ズレがが問題になるのは、18mmでF22に絞ったときだけだ。
  • 周辺光量落ちは、広角端で1.83EV、望遠端で0.59EVでよく補正されている。F8以上に絞ると、ズーム全域で見た目に均一になる。
  • 高倍率ズームにはよくあることだが、歪曲は広角端で5.02%のタル型、望遠端で1.5%の糸巻き型で、ズームの両端でとても顕著だ。歪曲の形は画面全域で整っているので、後処理での補正は比較的容易なはずだ。
  • フードは付属していないが、幸いなことに、逆光でもフレアやコントラストの低下はそれほどみられない。
  • 価格は500ポンド前後で、あと35ポンドだせば、もう少し造りがよく望遠側が長い18-200mm VR II が買えるので、かなり高いように思われる。
  • このレンズはズーム全域でしっかりとした解像力で、色収差や周辺光量落ちも少なく、十分な性能だ。しかし、価格はかなり高く、そしておそらくニコンの18-135mmなどの似たようなレンズからのアップグレードには十分な性能ではない。もし、適正な価格でキットレンズとしてハンドルされるなら、多くの人に選ばれるはずだ。
  • 良い点: ズーム全域で良好な解像力、軽量、効果的な手ブレ補正、便利なズーム域。
  • 悪い点: 歪曲が特に18mmで大きい、価格が高い。

 

解像力はズーム全域で良好で、大きな落ち込みもなく、高倍率ズームとしては立派な性能という印象です。このレンズは、望遠端が200~300mmのクラスの高倍率ズームよりもズーム全域で安定した性能のようなので、望遠端が140mmで十分なら、よい選択肢になりそうですね。