ニコンAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G は価格と性能のバランスが良いレンズ

ePHOTOzine に、ニコンのAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G のレビューが掲載されています。

Nikon AF-S Nikkor 35mm f/1.8G Lens Review

  • 重さはわずか305グラムで、F1.8の開放F値を考えれば、このレンズは極めて軽量コンパクトだ。鏡筒はハイクオリティなプラスチック、マウントは金属製で、マウントにはホコリや水滴を防ぐためのシーリングが施されている。
  • モーターは超音波モーターで、AFはまずまず速い。フォーカスリングはスムーズだが、それほど抵抗はなく、かなり緩い。それでも、ピントの微調整は十分容易に行うことができる。インナーフォーカスなので、フィルター枠は回転しない。
  • 解像力は、中央は開放から既に素晴らしい値(excellent)だが、隅はまずまず良い値(fairly good)でしかない。絞ると画面全域改善し、F5.6のピークでは、画面全域で際立った値(outstanding)になる。
  • 色収差はどの絞り値でもかなり低いレベルで、開放でも0.5ピクセルをわずかに上回るだけだ。色収差は非常に大きなプリントや、周辺部からのトリミングでも目立たないはずだ。
  • 周辺光量落ちは開放で2.87EVで非常に激しく、F5.6以上に絞らないと見た目に均一にならない。
  • 歪曲は1.49%のタル型だ。これはまずまず穏やかな値で、大口径の広角レンズとしては標準的。歪曲の形は整っているので、後処理での補正は比較的容易なはずだ。
  • このレンズにはナノクリスタルコートは採用されていないにもかかわらず、フレア耐性は非常に高く、逆光でもコントラストは良好に保たれている。
  • 価格は470ポンドで、特に仕様と性能を考えれば、コストパフォーマンスは極めて良好だ。
  • 全体的に、このレンズは性能と価格のバランスが良好だ。この焦点距離のより明るいレンズ群は、いくつかの点のでこのレンズに優っているかもしれないが、それらのレンズはより高価で大きく重い。ニコンの古い35mm f/2Dのユーザーも、このレンズの明るさと静かなAFに、アップグレードの価値を見出すかもしれない。
  • 良い点: 非常にシャープ、小型軽量、静かなAF、色収差が少ない、歪曲が少ない、コストパフォーマンスが良好。
  • 悪い点: 開放での周辺光量落ちがかなり激しい。

 

解像力は開放付近では周辺部が少し低めですが、F2.8以上に絞ると画面全域で非常に高い値になるので、幅広い用途で問題なく使えそうですね。色収差と歪曲は問題ありませんが、周辺光量落ちだけは少し気になるところです。ボケは広角レンズとしてはまずまず良好に見えますが、被写体によっては少しうるさく見えることもあるようです。