パナソニックLEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH は素晴らしい性能で価格もそれほど高くはない

ePHOTOzine に、パナソニックLEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH. のレビューが掲載されています。

Panasonic Leica DG Summilux 15mm f/1.7 ASPH. Lens Review

  • 重さはわずか115グラムで、このレンズは信じられないほど軽く、そしてかなりコンパクトだ。鏡筒は軽量な金属とハイクオリティなプラスチックのバランスが良く、ハイクリティな仕上がりだ。
  • フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター枠は回転しない。AFは明るい場所では非常に速く、また、大口径なので暗くなった場合でもAF速度の低下は少ない。
  • フォーカスリングは十分な重さがありスムーズに回転するので、ピントの微調整も快適に行える。最短撮影距離は20cmで、狭い場所での撮影や、時折クローズアップ撮影するにも申し分ない。
  • 絞りリングは1/3段ステップで、使って楽しめるが、この機能はいくつかのオリンパスのボディでは機能しないかもしれない。とは言え、ファームウェアのアップデートで対応されるということもあり得る。
  • 解像力は中央は開放で既に素晴らしい値(excellent)だが、隅は、大口径レンズとしては典型的で、まずまず良い値(fairly good)にしかならない。絞ると解像力は画面全域で改善し、ピークはF4からF5.6で、このとき中央は際立った値(outstanding)、隅は素晴らしい値(excellent)になる。
  • 色収差は最も顕著なF1.7とF16で1/2ピクセルをわずかに超える値で、よく補正されている。これは低いレベルなので、周辺部のハイコントラストの部分でも目立たないはずだ。
  • 周辺光量落ちは、開放では2.15EVで、大口径レンズとしては標準的だ。F4かそれ以上に絞ると、見た目に均一になる。
  • 歪曲は6.15%のタル型で非常に大きく、これは単焦点レンズとしては残念な性能だ。幸いなことに、歪曲の形は画面全域で整っているので、後処理での補正は比較的容易なはずだ。
  • 逆光では、光源を入れて開放で撮影した場合でさえ、フレアやコントラスト低下の問題はなかった。
  • 価格はこのクラスのライバルより高いかもしれないが、それほど高価ではなく、銀行に問い合わせるような価格ではない。全体としてこのレンズは多くの点で素晴らしい性能で、造りもしっかりしており、ライカの名前に値するものだ。
  • 良い点: 素晴らしい解像力(特に中央)、色収差と周辺光量落ちが少ない、頑丈な造り、絞りリング、高速なAF、現実的な価格、AF/MF切り替えスイッチが便利。
  • 悪い点: 絞りリングが機能しないボディがあるかもしれない、絞りリングのAの設定が誤って選択されやすい、単焦点としては歪曲が大きい。

 

解像力は開放付近では少し周辺部が甘めですが、絞ると全域で高解像力になるので、全く問題はなさそうです。色収差は良好で、周辺光量落ちも標準的ですが、歪曲だけは6.15%とかなり大きな値になっているのが気になるところです。

ePHOTOzineは、これまでm4/3用のレンズでは、歪曲は自動補正後の値を記載していたはずですが、6.15%は補正後の値としては大きすぎるので未補正の値なのでしょうかね。